イスラエル政府、米主導のレバノン停戦案巡る協議続ける=首相

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[エルサレム 27日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は27日の声明で、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラとの米主導の停戦案や住民の安全な帰郷について政府チームが26日に協議し、今後数日間協議を続けると明らかにした。また、最大の同盟国である米国の取り組みへの感謝も表明した。

イスラエルは26日、ヒズボラとの停戦案を拒否して攻撃を継続。国連総会での演説のため米国に到着したネタニヤフ氏は、軍はヒズボラを「全力」で攻撃し続けるとし、北部の住民を安全に帰還させることなど全ての目標を達成するまでやめないと述べていた。

27日の声明は、停戦を拒否しているカッツ外相らイスラエルの政治家の発言には一切触れず、「米国主導の停戦案に関して多くの誤った報道がなされている」との言及にとどめた。

また、イスラエルは、北部国境沿いの住民が安全かつ確実に故郷に戻れるようにするという米国主導の停戦案の目的を共有していると指摘。地域の安定と安全保障を推進する上で米国の役割は不可欠であるため、この点での米国の取り組みに感謝していると述べた。