米国務長官「紛争激化なら住民の帰還困難に」 イスラエルに伝える

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Kanishka Singh

[ワシントン 26日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は26日、レバノンの紛争がこれ以上激化すれば、国境付近の両国住民の帰還が困難になるだけだとイスラエル側に伝えた。米国務省が明らかにした。

イスラエルは26日、最大の同盟国である米国に反発し、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラとの停戦案を拒否して攻撃を継続した。米国とフランスは25日に提案した21日間の即時停戦の可能性を維持するため、交渉が続いていると明らかにしている。

米国務省によると、ブリンケン氏はイスラエルのデルメル戦略問題担当相と会談し「21日間の停戦合意の重要性」について協議。「これ以上の紛争激化は(住民の帰還という)目標をさらに困難にするだけだと強調した」という。

またブリンケン氏は、パレスチナ自治区ガザの停戦に向けた取り組みや、ガザへの人道支援改善に向けてイスラエルが導入すべき措置についても議論した。