日鉄のUSスチール買収を支持、仲裁委 労組は同意せず

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[25日 ロイター] - 日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画を巡り、USスチールと全米鉄鋼労組(USW)が選出した仲裁委員会は、日鉄による買収を支持する裁定を下した。USスチールが25日、明らかにした。ただ、USWはこの判断に同意しないとしている。

仲裁委は、USスチールがUSWと結んだ基本労働協約の承継条項の全ての条件が満たされているとの判断を下した。

USWは、この判断は買収への反対姿勢を変えるものではないとしている。

日鉄は仲裁委員会による支持を「嬉しく思う」としたうえで「現在の基本労働協約(BLA)をはるかに上回る約束を果たすこと、また従業員や顧客、USスチールの拠点がある地域コミュニティー、米国国内産業の利益のためにUSスチールを支え、成長させることを含め、引き続き、USWと前向きな協力関係を築くことに注力していく」とのコメントを発表した。