酒井一圭×岩永洋昭が語る“純烈の現在地”日本武道館、新グループについても明かす

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▲左から、純烈・酒井一圭、岩永洋昭

初のオリジナルアルバム「純烈魂 1」が発売され、11月25日(月)には、待望の日本武道館ライブが決まり、勢いが止まらない純烈。
「テレ東プラス」は、そんな純烈がMCを務める「SHOW激!今夜もドル箱」(毎週火曜深夜1時 ※9月24日は深夜1時10分放送)の収録現場に潜入!

9月24日(火)放送回のゲストは、原口あきまさとひなたまる。今回は、平成仮面ライダー初のパチンコ台「e 仮面ライダー電王」に挑む。

▲左から、りんか隊長、岩永洋昭、酒井一圭、原口あきまさ、ひなたまる

 

収録は、ドル箱ナビゲーター・りんか隊長も交え、終始和やかな雰囲気で進行。原口が繰り出す珠玉のものまねの数々、ひなたまるの絶叫や笑いが止まらない楽しい収録となった。
気になる勝負の行方は、ぜひ放送で!

【動画】純烈・白川裕二郎が歌う「夜空ノムコウ」


収録後、純烈リーダー・酒井一圭とメンバー・岩永洋昭を直撃。話題が尽きない“純烈の現在地”を取材した。

もしも純烈がAIになったら…?


――今日もとても盛り上がりましたね。まずは収録を終えての感想からお願いします。

酒井「原口さんもひなたまるさんも、パチンコを楽しんでくれたようで良かったです。ゲストの皆さんには、思い切りはっちゃけてもらって、“あー楽しかった!”と帰っていただくのが一番!」

――岩永さんはMCになって約1年8カ月経ちましたが、ご自身の中で、新しい発見などはありましたか?

岩永「いや、いまだに勉強することだらけです。俳優をしていた時代は、バラエティー番組のMCを担当する機会はもちろんなかったので、一つ一つが勉強になっていますね」

――Z世代ギャルでパチンコが大好きなひなたまるさんとは、“AIひなたまる”(ひなたまるがAIとなり、パチンコホールに来店する)の話題で盛り上がっていましたね。純烈さんがもしもAIになったら……?

酒井「純烈AI……そんなのができてしまったら、俺はサボりたいだけサボってしまいそうだよ(笑)」

岩永「僕は今日それを知って、“そんなのあるの?”みたいな。すごい時代になってきましたよね」

酒井「こういうインタビューもAIで……みたいなことになるわけだよね。スタッフも演者もあれもこれもすべてAIで……って、なんだそりゃ(笑)」


――改めて、番組の魅力や楽しみ方を教えてください。

酒井「パチンコって、商店街や駅前にあって、大人のゲーセンみたいなところがあるじゃないですか。だから毎週、新台を紹介して情報をお伝えすることで……」

岩永「皆さんに知っていただいて」

酒井「“じゃあ明日打ちに行こうかな”“今度の休みにこの機種を打ってみたいな”と思ってもらえたらいいし、未経験の方でも“仮面ライダーのパチンコ台ってどんな感じ”となっていただけたらいいですね。
自分が子どもの頃に見ていたヒーローやアニメがパチンコ台になったら、“懐かしいな! じゃあホールに行ってみようかな”ってなるじゃないですか。今回の新台で言うと、平成ライダー世代が成人を迎えて、そんな感じになってくれたらいいのかなと思います」

「僕的には箕面スパーガーデンや那須塩原のステージの方がホッとする(笑)」(岩永)


――初のオリジナルアルバム「純烈魂 1」は、1曲目を聞いた瞬間から驚きの連続でした。歌詞も曲調も“純烈さんにしか歌えない”と感じる楽曲ばかりで、おもちゃ箱のように飽きさせない構成だなと。

酒井「本当? いろんな感じがしたでしょ?」

――でも不思議なことに、2周目はすごくしっくり来るというか……。

酒井「純烈っていろんなことをやるグループで、実は一番遠いのがムード歌謡だったということが分かるアルバムになってるかな。“まぁそりゃそうだよね”っていう感想が多いかも。等身大という感じが出てるような気がします」

――酒井さんの長年にわたる構想があり、やっと完成したオリジナルアルバム。今の思いは?

酒井「大満足です! “こういう曲をやりたい”という希望じゃなくて、“この人たちと作りたい”という希望がかなった結果、生まれたアルバムです。『デジャビュー』の高取ヒデアキさん、『サヴァイヴァルダンサー』の影山ヒロノブさん、『バッチグー』の岩崎貴文さん、『ミラクル太陽』のNARASAKIさん……この4人とは、僕が『百獣戦隊ガオレンジャー』だった頃に出会っていて、純烈を始める前から“いつか一緒にやりたい!”と思っていた人たちなんですよ。
かたや北島三郎さんや幸耕平さんは、純烈として挑戦した演歌や歌謡曲を手掛けた最高峰のクリエイター。2つのチームが融合した作品が、今回の『純烈魂 1』というアルバムになっています。
もう執念! 執念しかない! 何事もそうだとは思いますが、諦めずに頑張って続けていると、どこかで再会できたり一緒に作品を作れたりできるんだなと。もちろん何より、ファンの皆さんが応援してくれたおかげです」

――日本武道館でのライブも盛り上がりそうな曲ばかりです。

酒井「そうだよね。アルバムの1曲目になっている影山さんの曲は、ロックテイストでアニソンっぽい。マダムたちが“え!? そう来る? そんな出方?”と戸惑うんじゃないかと、少し心配だよね(笑)。だけど聞いているうちに、幸さんの『夢みた果実』や北島さんの『純烈魂』につながっていって、お互いがいいスパイスになっている。“だから歌謡曲は素晴らしい。これからも挑戦する純烈を見たい”という風に感じてもらえればいいなと思っています」

岩永「すでに新しい振り付けを覚え始めているんですけど、『キミとボク』の振り付けを覚えるために何回も何回も繰り返し聴いていたら、“いいな、すごくいい曲だな”ってなりました」

――『キミとボク』は爽やかで、“THEアイドル!”って感じの曲ですよね。

酒井「そう! 振り付けもめっちゃアイドルしてますよ(笑)」

岩永「ごがみん(後上翔太)除いて、みんな50手前ですけど(笑)」


――日本武道館でファンの皆さんにどう盛り上がってほしいか、希望はありますか?

酒井「自由でいいと思う。立ちたい人は立って、座りたい人は座る。“ここから3曲続くけど、座りたいおばあちゃんたちはしんどかったら座ったままでいいし、立って一緒に歌ったり踊ったりしたい人がいたらそれでいい、じゃぁいってみよう!”みたいな。純烈の楽しみ方は、すべてお客さんに委ねているのでね。
腹立つことがあって来る人、寂しくて来る人、ショッピングセンターでたまたま純烈を見かけた人が来てもいい。出会ってどう反応するかっていうのをお互いに楽しみたいから何の縛りもない。だからもう、自由に楽しんでくださいと。“おばちゃんの自由”って見てみたいじゃないですか(笑)。

今はいろんな人の思惑やアイデアをぶち込んでいるところ。みんながやりたいことをやる感じは、依然として変わらない。お風呂屋さんから『紅白歌合戦』っていうのもありえないけど、“純烈が武道館”って、昔を知っていれば知っている人ほどありえないと思うだろうから」

――そういえば、岩永さんは武道館に一度も行ったことがないそうですね。

岩永「そうなんですよ。実は武道館の中に入ったことがないんです。近くを歩いたことはありますけど……」

酒井「岩永はまず、入り口がどこか分かってないからね!」

岩永「どこへ行ったら入れるんですか?(笑) 初めて行くのに、いきなりテージに立つっていうのが……。ただ、武道館はもちろん楽しみなんですけど、僕的には箕面スパーガーデンや那須塩原のステージの方がホッとするというか。あれくらいの規模がちょうどいいんですよね。ラウンドで3、4曲、全員と握手できるぐらいの人数がちょうどいいです」

――武道館では、純烈ではおなじみのラウンドができない、というお話も聞きました。

酒井「そうなんですよ。なので今、スタッフがいろいろと考えてくれています。もしも何かに乗っていいのであれば……馬にでも乗りますかね(笑)」

――例えば飛ぶとか?

酒井「飛ぶはない!(笑) ずっと飛びたかったおっさん(小田井涼平)は、最後に『年忘れにっぽんの歌』(2022年)で飛ばせていただいて辞めていったけど、純烈で“飛ぶ”の専売特許はやっぱりあのおっさんなので。僕は体重オーバーやから、紐が切れないか怖いし、飛んだらあかんと思ってますよ(笑)」

「ゼロから始めるということが、自分にとって本当のプロデュース」(酒井)


――所ジョージさんが作詞作曲を手掛け、8月に配信された『たった2秒の恋』も、ファンの心理を捉えたステキな曲ですよね。

酒井「ええ曲! 所さんってどちらかというとコミックソングのイメージが強いと思うけど、 所さんご自身はもちろん、(編曲を担当している)矢吹俊郎さんをはじめとした矢吹スタジオのチームも素晴らしいんですよ。ミュージシャンのネットワークもすごいし、本当に見事。純烈ファンのお客さんがちゃんと喜んでくれるように作ってくれている。その様子を想像しながら作ってくれているっていうのが、僕としては一番ありがたいことです。
あと、今はアルバム『純烈魂 1』の話をしているけど、俺のスマホにはもう『純烈魂 2』の半分が出来上がってるんですよ! 来年の新曲も出来上がっているし、カップリングもあるわけやん」


――酒井さんがプロデュースする“新グループ”も気になります。

酒井「メンバーそれぞれバックグラウンドがあってという状況なんだけど、これからは、皆一丸となって、事務所に入るんですよ。各々調整がついてやっと全員の足並みが揃うので、そこからプロデュースが始まります。
間違いなく言えるのは、新グループではあるけど、純烈と”同じ形、同じジャンル”かと言えばそうではなく……。受かった彼らも同じことをやると思っていたようだけど、僕は開口一番、“で、何やろうか?”と話しましたから(笑)。ゼロから始めるということが、自分にとって本当のプロデュースになるので。

かつて、白川裕二郎をファミレスに呼び出して“お前ムード歌謡ってわかる? ムード歌謡歌えるか? 俺と一緒にムード歌謡を歌って紅白に出ようぜ”と誘った段階とほぼ同じ。だから今、オーディションに受かったメンバー、事務所のスタッフやレコード会社の人たちも皆、“え?そこから!?”っていう状況です」

――2007年に結成した純烈。こうして取材していても、唯一無二のグループだなと感じますが、酒井さんがリーダーとして大切にしていることは何なのでしょう。

酒井「プロとしてやっているので、まずは“コイツについていけば食えるんだ“と思われることが、自分としては一番大切なのかな。そこにいろいろなことが付随しますけど、最終的に“持っとるな、あいつは持ってる”“あいつはちょっとちゃうやん”ということを示しながら生き続ける、というのが大事かな。じゃないと、誰も俺の言うことなんか聞いてくれへん(笑)」

――岩永さんは、酒井さんのリーダーシップをどのように見ていますか?

岩永「あんまり会ったことないタイプ……(笑)。“何考えてんだろう?”ということは、ずっと思い続けてます。でも結局、リーダーが言うように、物事が動いたことに対して喜んでいる人がたくさんいて……。だから“リーダーの言うことは間違いじゃないんだ”っていうことを、ずっと繰り返し感じています」

――思えば、「2024年 純烈・日本武道館公演を成し遂げたい!」も有言実行でした。

酒井「武道館を目標にした頃はコロナ禍で、紅白出場を目標に応援してくださっていたファンの皆さんが、“紅白の次は何をモチベーションに応援すればいいの?”という顔になっていたんですよ。“次は?”みたいな感じ。そこで”目標は紅白出場”みたいなキャッチフレーズが必要なんやろうなと思って、“2024年に日本武道館公演を成し遂げたい”と書いたんですよ。自分的には”3、4年経ったら、ちょっとはコロナの状況も変わるよ“という読みでした」

――その読みが見事に当たるという……。

酒井「そうですね。マネージャーの山本さんや江畑くんたちから『武道館やる? どう?』と聞かれて、“ここまで来れたんだからやっておくか!“と。赤字でもええ、ファンの皆さんはもちろん、これまでお世話になった人、これから仕事していきたい人もたくさんいるから、ライブが社交の場になればいいという思いもあってね。
だから半分は、未来に対しての種まきの場というイメージで進んでたんだけど、ありがたいことに、思ったよりチケットが売れてるんだよね(笑)。自分が思ってるよりも、純烈は知られていたんだなって……」

岩永「本当にそうですよね。僕たちも頑張りますので、皆さん楽しみにしていてください」

【純烈 プロフィール】
メンバー:酒井一圭(リーダー)、白川裕二郎、後上翔太、岩永洋昭
2007年にグループを結成し、2010年「涙の銀座線」でユニバーサルミュージックからメジャーデビュー。2018年から「NHK紅白歌合戦」に6年連続で出場している。
「SHOW激!今夜もドル箱」(毎週火曜深夜1時)にもMCとして出演中。

9月4日に初のオリジナルアルバム「純烈魂 1」をリリースし、11月3日(日)には、アナログ盤(シリアルナンバー入り)も発売。
さらに11月6日(水)には、リメイクアルバム「純烈NOW」をリリース。2025年3月末をもってグループを卒業する岩永の活躍が詰まったメモリアルな作品となっている。
11月25日(月)に、「第一興商presents純烈in日本武道館『純烈魂』」を開催する。

(取材・文/水野春奈)