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R指定のクソ無責任ヒーローことデッドプールが(MCU)に禁断の参戦を果たす『デッドプール&ウルヴァリン』は2023年に撮影を開始した作品。途中、ハリウッドで大規模なストライキが発生した都合で、主演ライアン・レイノルズは本シリーズの醍醐味であるという事態があった。

これは、脚本家がスタジオと締結していた契約の都合で、スト期間中は脚本の内容に忠実に従う必要があったためだ。『デッドプール』シリーズではレイノルズのお笑いセンスに由来するアドリブが現場で生じるのが定番で、これが映画の魅力となっていた。脚本家ストの期間中、撮影もさぞ難しかったのではないか?

THE RIVERは本作の監督ショーン・レヴィに韓国で取材を行い、アドリブができなかった当時の状況について尋ねた。安心できそうなことに、アドリブ禁止の悪い影響はあまりなかったようだ。

©︎ THE RIVER

「(レイノルズと一緒に)脚本を書いている時から、僕たちは“もうすぐ脚本家ストライキになるかもしれない”という話をたくさんしていました。毎日、脚本を書いて、書き直して、また書き直して、というのを一日中繰り返していました。そうやって最高のアイデアが詰まった草稿が、ストライキ開始前に完成しました。」

2023年のストライキでは、まず最初に脚本家ストライキが起こった。この期間中、撮影自体は進められたものの、先述のように脚本の変更が認められないため、アドリブが封じられていたわけだ。

「ライアンと一緒にやる映画は、今作が3度目です。基本的に、一緒に脚本を書くプロセスそのものがアドリブ的でした」とレヴィ。「予め脚本に書いた通りに演じるということ自体が、アドリブをやるようなものでした。脚本に書いていたジョークで、お互いを笑わせ合っていましたよ」。脚本そのものが、アドリブ不要の爆笑必至の仕上がりになっていたようだ。

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しばらくすると今度は俳優ストライキも始まり、俳優活動が禁じられたため、いよいよ撮影をストップせざるを得なくなった。のは11月のことだ。

「脚本家ストライキと俳優ストライキが明けて再開してからは、かなり自由にやれましたね」とレヴィ監督は振り返る。「それからは、脚本の内容に加えて、撮影中にひらめいたアイデアも加えられました。ライアンもアドリブをしたし、僕もカメラの後ろで新しく思いついたセリフを彼に与えました。そうやって新しいアイデアがどんどん広がっていったんです」。

メディア向けに公開された冒頭約40分の試写でも、爆笑シーンは無数に存在。試写室は笑い声にあふれていた。監督がで語ったところによれば、観客の笑い声でセリフが聞き取れない箇所があるかもしれない、というほどである。

相変わらずの爆笑に期待できそうな『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月24日、世界最速公開。

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