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人気ドラマ「ザ・ボーイズ」で絶対的な悪党ホームランダー役を演じているアントニー・スターは少年時代、シーズン1で共演したマデリン役のエリザベス・シューに一目惚れしていたのだという。なんとも可愛らしいエピソードを米トーク番組で明かしている。

シューが「ザ・ボーイズ」で演じたマデリンは、スーパーヒーロービジネスで大儲けする巨大企業、ヴォート社の副社長としてシーズン1に登場。途中、自分の母乳に魅入られたホームランダーを手玉に取り、時に肉体関係を結びもした。ホームランダーにとっては母親的存在であり、憎き存在でもあった。

そんなマデリン役のシューに一目惚れした経緯を、アントニ・スターはトーク番組で明かしている。きっかけとなったのは、シューがヒロイン役を演じた『ベスト・キッド』(1984)。「彼女は僕のすごく年上ってわけではないんですけど、僕が小さい時…」とスターは語り始めた。

「僕は『ベスト・キッド』の大ファンでした。昔、幼い頃に空手を習っていたんですけど、父が『ベスト・キッド』の映画に連れて行ってくれたんです。確かアリ役のエリザベス・シューが僕が最初にスクリーン上で一目惚れした人でした。」

当時から数十年、スターは「ザ・ボーイズ」でシューと共演することになった。その時のピュアな心境について、スターは「“エリザベス・シューと共演するのか?なんてことだ。どうしよう。何着たらいいんだ。見た目は大丈夫かな”って感じでした」と振り返る。「結果、彼女はものすごく素敵な方だと分かりました」。

Photo by David Shankbone https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Elisabeth_Shue_at_the_2009_Tribeca_Film_Festival_2.jpg

現場では、シューから頼られる場面もあったとか。「彼女が来て、“このシーン、なんだか上手くいかない気がして……不安なんだよね”という時がありました」とスター。取り乱しそうになる憧れのシューを、「あなたはエリザベス・シューじゃないですか。こんな青二才にそんなことを言われても。学んでいるのは僕の方なんですよ!」と鼓舞したという。

シューはシーズン1で「ザ・ボーイズ」を退場することになったが、スピンオフ作品「ザ・ボーイズ ダイアボリカル」(2022)「ジェン・ブイ」(2023)で同役を再演した。「ザ・ボーイズ」はシーズン5をもって完結となるが、最後にもう一度姿を見せることはあるだろうか。

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