(写真:時事通信)

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7月12日、新曲『Delusion:All』をリリースした人気ロックバンド・ONE OK ROCK。同日に公開された映画『キングダム 大将軍の帰還』の主題歌であり、シリーズ1作目以来のタッグとなった。

いっぽう同曲のジャケット写真も公開されたが、SNSでは思わぬ層の間で反響が広がっているようで……。

モノクロを基調としたジャケット写真では、袖をまくり上げたワイシャツとスラックスを着用したボーカルのTaka(36)が大空の下に立つ姿が。右手にはテープでぐるぐる巻きに束ねた複数のマイクを持ち、まるで演説をしているようなアートワークだ。

なんとこれが、東京都知事選で2位に躍進した石丸伸二氏(41)への“エール”と受け取った人がいたというのだ。一部Xでは同氏の支持者から、歓喜の声が上がっている。

《ワンオクの新曲のジャケが完全に石丸伸二!!笑 最高です笑》
ONE OK ROCK の新しいジャケ写に、石丸伸二さんがオマージュされてる?? TAKAさん粋なことしてくれるねぇ》
《ワンオク 最高すぎるだろ! どう見ても石丸伸二だわ! カッケ〜!》

なぜ、このような解釈が広まってしまったのだろうか。ある音楽関係者は、Takaが2日にInstagramへ投稿した動画が背景にあると指摘する。

Takaさんは動画の中で東京都知事選について言及し、メディアで取り上げられるなど注目を集めました。ご本人はロサンゼルス在住で投票権がないものの、東京都出身であることから『非常に重要な選挙になります』とファンに投票を呼びかけていました。

また、候補者のなかで『推している人がいる』とも語り、『テレビなどで注目されている4候補者のうちの1人』『現職ではない』『政治家から立候補した人ではない』『男性で(自分と)歳も近い』とも述べていました。Takaさんは具体的な候補者名を明かしませんでしたが、これらのヒントから“石丸さんではないか”と推測する声が広がっていたのです」

いっぽう新曲『Delusion:All』が映画『キングダム 大将軍の帰還』の主題歌として発表されたのは、6月11日のこと。その際、Takaは《「世の中の色々な争いや今の時代背景」をしっかり僕らとしても汲み取りながら、キングダムにふさわしい楽曲を作ったつもりです》とコメントを寄せていた。

「たしかに、新曲のアートワークは選挙演説にも見えなくもありません。しかし『キングダム』の主題歌はシリーズ1作目に起用された時から、同シリーズを手がける松橋真三プロデューサーが“いつかまたワンオクにお願いしたい”と望んでいたといいます。そうした関係性もあり、映画のストーリーにそってワンオクが書き下ろした楽曲でしょう。世界的人気を誇るワンオクですから、楽曲の準備はかなり前から進められていたでしょうし、リリース日もたまたま都知事選の後になっただけでしょう。

そもそもTakaさんは石丸さんへの支持を明言していませんし、インスタライブでの発言はあくまでTakaさん個人のもので、バンドは関係ありません。そんな状況で今回の新曲が“石丸さんへのエール”だと見るのはあまりにも早合点ではないでしょうか。もちろんTakaさんが石丸さんのことを支持している可能性はありえるとは思いますが、今回のアートワークを支持と結びつけるのは“政治利用”と捉えられても仕方ありません」(前出・音楽関係者)

Xでは歓喜する石丸氏の支持者に対して、ファンの間で不快感を示す声が上がっている。

《石丸さんのことはなんとも思ってなかったけど、こうやってワンオクが石丸信者に利用されてるのはガチで嫌 信者のせいで石丸さん嫌いになりそう》
《だからなんで結びつけるのよ TAKAは別に石丸さん意識して曲作ってねーよ。ワンオク好きだから、ちょっとイラッとした》
《我らのワンオクを政治利用しないでほしいてか絶対Takaは意識してないよ》
《石丸さん全く関係ないとは言えないけど、すぐ結びつけるのはやめてほしい。 本気でワンオク好きな人からしたら不愉快。 どういう意図があるのかTAKA本人が言うまではこういった妄想(Delusion)はやめてほしい》