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 3歳限定の短距離重賞「第14回優駿スプリント」が10日、大井競馬場で行われ、3番人気のティントレットが直線押し切り優勝、重賞初制覇した。荒山師にとっては区切りの900勝。同馬と2着ギガースには「第31回アフター5スター賞」(S3、9月11日、大井)への優先出走権が与えられた。

 2着との差は2馬身半。だがインパクトはそれ以上だった。スタート直後、内からオーソレリカ、モントーク、ティントレットが鼻面を並べての先行策。どの馬も譲らない争いが4コーナーまで続いた。3頭共倒れになっても不思議のない展開。ところがどうだ。直線ティントレットが馬場の真ん中に持ち出すと、一気に末脚を繰り出して後続を引き離した。矢野も右ステッキの連打。それに応えるようにもうひと伸びして振り切った。

 前走東京ダービーから一気に800メートル距離短縮。「ペースに対応できるなら結果はついてくると思っていた。道中いいペースで行けて結果が出せて良かった」と矢野は振り返った。今後は「馬の状態を見てから。いずれにしても短距離路線を使っていく」と荒山師。まだ3歳。適性を見つけた素質馬が、秋にさらなる飛躍を見せてくれそうだ。

 ◆ティントレット 父ホッコータルマエ 母マニエリスム(母の父ゼンノロブロイ) 牡3歳 大井・荒山勝徳厩舎 馬主・吉田照哉氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績11戦4勝(南関東6戦3勝) 総獲得賞金3811万円。