田中希実(左)の前を走り1位でゴールする久保凛(撮影・吉澤敬太)

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 「陸上・日本選手権」(29日、デンカビッグスワンスタジアム)

 女子800メートル予選が行われ、昨年全国高校総体女王で、サッカー日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダード)をいとこに持つ久保凛(16)=東大阪大敬愛高=は2分3秒60で3組1位となり決勝に進出した。

 2位は卜部蘭(積水化学)。5000メートルと1500メートルでパリ五輪代表に内定している田中希実(24)=ニューバランス=は2分04秒36をマークし3組3位。タイム順で決勝に進出した。

 昨夏の高校総体で1年生ながら優勝したホープは、日本選手権で初参戦。久保は4月の選抜中・長距離大会女子800メートル(タイムレース)を2分5秒35で制した。田中に0秒73差をつけて勝利。憧れの存在と初めて同じレースを走り、競り勝つ大物ぶりをみせた。

 久保は「優勝を狙っています。まずは予選一番が目的だった。安心しています。高校記録やパリの標準を切るように全力で頑張りたい」と語った。