渋谷のTSUTAYAがリニューアルオープンしたと聞いたので行ってみると、たまたま1階で『いわゆる「サザン」について展』が開催中でした。ラッキーと思って入ってみたら、そこには謎のシブい日本車が! このクルマの正体は? サザンと何か関係があるのでしょうか?

このクルマ、サザンとどんな関係が?

サザンの展示は6月30日まで!

「SHUBUYA TSUTAYA」1階の「SHIBUYA IP SQUARE A」では現在、サザンオールスターズの“これまで”と“これから”をたどる展覧会『いわゆる「サザン」について展』を開催中。サザンオールスターズの活動を長年にわたり追い続けてきた音楽評論家の小貫信昭氏による書籍『いわゆる「サザン」について』(水鈴社刊、2024年8月発売)と連動する形で、著書から一部抜粋された文章と貴重な写真・映像と共に、サザンオールスターズの歩みを体感できる展示内容となっています。

■いわゆる「サザン」について展

【日程】2024年6月25日(火)〜6月30日(日)

【会場】SHIBUYA TSUTAYA 1F

【入場料】無料

【備考】6月29日(土)は午前10時から夜10時まで、6月30日(日)は午前10時から夜8時までの営業。来場者多数の場合は入場制限実施の可能性あり

その会場の中央には、存在感抜群の日本車が鎮座しています。このクルマはいったい?

――正解は次のページで!



○問題をおさらい!

サザンの展示イベントに出現したこのクルマの正体は? という問題でした

正解はこちら!

○【答え】三菱自動車「デボネア」

このクルマは三菱自動車工業の「デボネア」です。

同社WEBサイトの「車の歴史」というページによると、デボネアは「新三菱重工業株式会社」が「自動車メーカーとして総力をかけたクルマ」だったとのこと。ツインキャブ・デュアルエキゾースト6気筒2.0Lエンジンを搭載し、最高速155km/hの高級車「三菱コルト・デボネア」として、1963年の「全日本自動車ショー」で発表しました。発売は1964年(昭和39年)7月。1986年に「デボネアV」が登場するまでの22年間、基本設計・デザインを変えなかったユニークなクルマです。







「デボネア」のボディサイズは全長4,670mm、全幅1,690mm、全高1,465mm。立派な感じがする見た目ですが、最新のクルマと比べると全幅がかなり狭いんですね

ところで、なぜサザンオールスターズのイベントにデボネアが飾ってあるのでしょうか? それは、このクルマが6月25日に発表になったサザンオールスターズの新ビジュアル(今回の発表用に撮影したアーティスト写真)に登場しているからです。飾ってあるクルマはサザンのメンバーと写真におさまっているものと全く同じ個体です。1974年式のデボネアで、普段は乗用車として現役で走っているとのことでした。

それでは、なぜサザンオールスターズのアーティスト写真にデボネアが起用されたのでしょうか? ビクターエンタテインメントに問い合わせてみると、「今回の発表のキャッチコピー『サザンオールスターズ、続く――』に込めた通り、サザンの活動は続いていく、走り続けていくという意欲の象徴として、車に乗ったサザンオールスターズを撮影いたしました」と教えてくれました。





数あるクルマの中で、なぜデボネアが選ばれたのかも気になったので聞いてみると、「特別な意味があるわけではございません」とのこと。メンバーの誰かがかつて乗っていたなど、何か所縁があるのかなという予想は外れてしまいましたが、アーティスト写真では昭和レトロなデボネアがサザンの皆さんの楽しそうな雰囲気とバッチリ合っていて、いい味を出しています

それでは、次回をお楽しみに!