レアル・マドリーは28日、エスパニョールに対してスペイン代表FWホセル(34)の買い取りオプションを行使した後、アルガラファ(カタール1部)との間で完全移籍について合意に達したと発表した。

 スペイン『アス』によると、エスパニョールからレアル、レアルからアルガラファへの移籍金はいずれも150万ユーロ(約2億6000万円)。契約期間は2年間となり、1年間の延長オプションも付いているという。

 ホセルは過去にレアル・マドリー・カスティージャ(Bチーム)に所属し、国内外の複数クラブでプレーしたのち、昨年夏にエスパニョールからの期限付き移籍で古巣レアルに復帰。途中起用が多かった中、公式戦49試合の出場で17ゴールを記録し、ラ・リーガ、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)、スペインスーパーカップの優勝に貢献した。

 現在はスペイン代表メンバーとしてEURO2024に参戦し、ここまでグループリーグ1試合に出場。決勝トーナメント1回戦は30日に行われ、ジョージア代表と対戦する。

 ホセルはレアル退団に際して公式サイトを通じ、「ありがとう。感動と緊張の中でなかなか気持ちを記すことができない中、今この瞬間すべてを表現するとしたら、これが最高で最もふさわしい言葉になるだろう」と感謝。「数年前に僕はここを去ったけど、出て行ったことは一度もない。今また僕はここを去るけど、本当は残ったままだ」とレアル愛を強調している。

 クラブは「ホセルのプロ意識とそのマドリディスモに感謝し、選手と家族に対して愛情を示すとともに、その新たな人生に大いなる幸運が伴うことを祈っている」と述べた。