戦隊ヒーローに続いてウルトラマンに“変身”した山田裕貴

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 俳優の山田裕貴が16日、ユナイテッド・シネマアクアシティお台場で行われたNetflix映画『Ultraman: Rising』の配信開始記念特別上映会に、小日向文世、早見あかり、シャノン・ティンドル監督、ジョン・アオシマ共同監督と共に出席。今年3月に西野七瀬との結婚を発表した山田は「家と仕事のバランスは、ものすごく考えるようになりました」と結婚後の変化を明かした。

 『Ultraman: Rising』は、円谷プロダクションとNetflixがタッグを組み、人気特撮「ウルトラマン」を新たなストーリーで映像化した長編アニメーション映画。山田は、ウルトラマンに変身する野球選手の主人公サトウ・ケンの日本語吹き替え版声優を務めた。

 ケンは、野球界のスタープレイヤーであり、地球を守るウルトラマンの顔を持つ“二刀流”だ。山田は「父親がプロ野球選手だったので、(野球選手という職業が)どんな感じかは家で体感していました。リンクを感じながら声を入れることができました」と運命的なめぐりあわせについて語る。

 また、劇中で描かれている父と子の関係性にも触れ「僕は父と対立しているわけではなかったのですが、僕も父もシャイな方だったので、言葉が少ない中、大人になってしまいました」と明かすと「心の距離感をもう少し早く埋められたら良かったなと思いました」と作品に参加したことで感じたことを述べた。

 作品にちなんで、大切にしている「調和」について聞かれた山田は「自分の心と他者との調和ですかね」と回答すると、「無理に侵食せず、また距離をとることなく、ちゃんと自分を大事にしながら、人のことも大事にしたいなと思います」としみじみと語る。さらに山田は「僕にも家族ができたので」と、西野の結婚について触れると「家と仕事のバランスはものすごく考えるようになりました。俳優としての自分と、そうじゃないときの自分のギャップがありすぎないようにという調和も考えています」と新たに芽生えた気持ちを吐露していた。

 作品の配信にあわせて、シャノン監督&ジョン共同監督も来日。シャノン監督は「素晴らしい演技に圧倒されました」と山田や小日向、早見ら日本版キャストの芝居を称賛すると「皆さんの声のおかげで、作品がさらに上のレベルに昇華されていきました」と賛辞が止まらなかった。

 山田は「監督、スタッフをはじめたくさんの方々によって、日本が舞台のウルトラマン作品を作っていただけました。とても日本への愛情を感じる風景がたくさんあります」と語ると「僕は戦隊ものでデビューし、最近までゴジラと戦っていましたが、ウルトラマンになれたこと、とても嬉しく思っています」と続くヒーロー体験に笑顔を見せていた。(磯部正和)