メルカリのローカルルールに「専用出品」がありますが、他のユーザーが買ってしまうことも。このような場合、もともと購入予定だったユーザーに売ることはできるのでしょうか。(サムネイル画像出典:slyellow / Shutterstock.com)

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メルカリのローカルルールに「専用出品」があります。でも他のユーザーが買ってしまうこともあるので、出品者は困ってしまう場合も。このような場合、もともと購入予定だったユーザーに売ることはできるのでしょうか。

「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。

(今回の質問)
メルカリで「〇〇様専用」と専用出品にしたのに、他のユーザーが横取りして買ってしまいました。もともと購入予定だったユーザーに売ることはできませんか?

(回答)
購入したユーザーとの取引のキャンセルができれば、購入予定だったユーザーに売ることは可能です。でもキャンセルには相手の同意が必要なので、難しい場合も……。

以下で詳しく解説していきます。

【図解】実はメルカリで出品してはいけないもの5選

「専用出品」はメルカリの公式ルールではない

最初に確認したいのは、「専用出品」はメルカリの公式ルールではないということです。そのためいくら専用にしたとしても、他のユーザーが購入することもできますし、それに対するメルカリからの罰則はありません。

横取りをされたという理由でメルカリ事務局に連絡をしても、対応してもらえないと思った方がよいでしょう。

キャンセルができるかどうかがカギ

メルカリで商品が購入されたら、その人と取引を進めることになります。これがメルカリの基本ルールです。もし他のユーザーと取引をしたいならば、今成立している取引のキャンセルを行う必要があります。キャンセルをするには、両者の同意が必要になるのですが、問題は購入者がキャンセルをOKしてくれるかどうかです。

購入者もその商品が欲しくて買っているわけなので、簡単にキャンセルしてくれるとは思えません。しかも、キャンセルの理由が、「横取りだったから」ということであれば、なおさら無理な話になってきそうです。もちろんメルカリ事務局も横取りが理由でキャンセル手続きはしてくれないでしょうから、取引のキャンセル自体が難しくなります。

取引のキャンセルができないならば、商品を発送しないで、相手からのキャンセルを待つという荒技もありますが、メルカリ事務局からペナルティを科される可能性があり、おすすめしません。

“横取り問題”を解決するためには?

専用出品をした商品の横取りの問題は「仕方ない」と考えるのも1つの解決策です。実は筆者はこのタイプ。専用にはするけれど、先に購入した人と取引するというスタンスです。そのためプロフィールには「専用にしたとしても、先に購入手続きをした人と取引をします」と明記しています。

専用にしてもメルカリを見ているタイミングによってはそのユーザーの購入が遅くなり、違うユーザーが買うこともあります。そもそも専用出品はメルカリのオフィシャルなルールではないですから、絶対に守らなければならないものではないのです。専用出品は便利ですし、使われることも多いですが、もっと気楽に考えてもよいと筆者は考えます。

この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。
(文:川崎 さちえ)