『シートン動物記』を手掛けたシートンの青年時代のほっこりエピソード 年齢制限で入れなかった大英博物館にどうしても入りたくてお偉いさん達に手紙を書いた結果…

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 今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【世界史雑学】シートン少年の行動力』というフワフワセカイシさんの動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

ハンス=スローン卿の4万冊以上の書籍や写本、 3万枚以上のコインやメダル、8万点以上の天然及び人口の希少品コレクションを 国が購入したそうです

【世界史雑学】シートン少年の行動力

 ドット絵のアニメーションで世界史の雑学を紹介している投稿者のフワフワセカイシさん。今回はイギリス出身の博物学者、作家、画家であるアーネスト・トンプソン・シートンの学生時代のエピソードを取り上げています。日本ではシートンといえば『シートン動物記』の作者として知られていますね。

 1759年に開館した大英博物館は医師で収集家のハンス=スローン卿のコレクションが元になっています。人類の知識のあらゆる分野を網羅したこの博物館に、ロイヤルアカデミーの学生であったシートンは毎日通い絵を描いて過ごしていました。

 そして大図書館に世界中の博物学に関する世界最大のコレクションがあることを知り、閲覧券を申請。しかし図書館の答えは21歳以下は閲覧券の交付を受けられないというもの。このときシートンは19歳。当時の成人年齢21歳に達していませんでした。

 それでも諦めきれないシートンは図書室長にかけあいます。

 すると、大英博物館の3人の理事の許可があればOKという返事を引き出すことができました。

 きっと返事はもらえないだろうと思いつつも、シートンは手紙を書くことにします。

 その1人目の理事は当時のイギリス王太子。エドワード7世です。

 さらにイングランド国教会の大主教であるカンタベリー大司教、時の首相のビーコンズフィールド卿という錚々たるメンバーに手紙を書きました。

 結果、シートンは理事たちから手紙の返事をもらい、閲覧券のみならず終身会員証まで贈られたそうです。

 心温まるエピソードに、「やさしいせかい」などの声が寄せらえています。かわいいドット絵で描かれたシートンに興味を持たれた方はどうぞ動画をご覧ください。

視聴者のコメント

・やさしいせかい
・理事がビッグネームすぎてビビるww
・言ってみた図書室長もビックリだったやろうなぁ
・言うてみるもんやな
・しゅごい
・いい話やなぁ