2016年9月、リオデジャネイロ大会陸上男子走り幅跳びで銀メダルを手に笑顔の山本篤(共同)

 パラ陸上男子の第一人者で、パラリンピックに夏冬合わせて5度出場した山本篤(42)=新日本住設=が26日、パリ・パラ出場を断念し、現役引退を表明した。自身のSNSに「本日をもって競技を引退します。僕のこだわりである世界で戦う・メダルを狙うことを考えると厳しいと感じています」とつづった。

 山本は高校時代に交通事故に遭って左脚を切断した。パラリンピック初出場だった2008年北京大会、16年リオ大会の走り幅跳びで銀メダルを獲得。18年にはスノーボードで平昌冬季大会に出場し、「二刀流」の選手としても話題を集めた。

 25日に閉幕した世界選手権神戸大会では、走り幅跳びで5位に終わっていた。