味方良介 ©︎テレビ朝日

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 『君とゆきて咲く』(テレビ朝日系)の第6話より味方良介が出演することが決定した。

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 原作は、手塚治虫が1963年に発表した『新選組』。『仮面ライダーリバイス』(2021年~2022年/テレビ朝日系)で共演経験のある前田拳太郎と奥智哉がW主演を務め、オリジナルキャラクターとして描かれる若き新選組隊士、鎌切大作と深草丘十郎を演じる。

 父を斬殺された丘十郎(奥智哉)は、剣の腕を磨いて仇を討つべく新選組に入隊する。その入隊試験で知り合ったのが、クールな少年・大作(前田拳太郎)。出自は不明だが、剣の腕はピカイチの大作は期待の大型新人として新選組に迎え入れられる。2人は熱い友情を育んでいくものの、いつしか時代の波に翻弄され、互いに殺し合わなくてはならない悲壮な運命へとなだれ込んでいくことに。

 第5話では、会津藩への謁見で壬生浪士組が披露する剣舞の特訓がスタート。味方は、その剣舞を見せる相手である会津藩主・松平容保を演じる。

 容保は幕府への忠義に厚く、“京都守護職”として京都の治安維持を任された人物で、壬生浪士組に“新選組”の名を与え、彼らが飛躍していくための後ろ盾となったキーパーソン。まさに“新選組の生みの親”ともいうべき存在だ。

 現在、『イップス』(フジテレビ系)に出演中で、6月30日には『ブラックジャック』(テレビ朝日系)の放送も控える味方が、本作では大名として威厳たっぷりに隊士の前に姿を現す。

 味方は「“松平容保”の名を聞いてピンとこない人もいると思いますが、彼がいなければ新選組は生まれなかったですし、忠誠心の塊のような人物。動乱の時代を生き、散っていった彼を演じるのはとても貴重な経験となるだろうとうれしく思いました」と、役柄をとらえていると告白。

 特に、剣舞のシーンでは隊士たちとのコントラストを第一に考え、「僕が演じる容保との対比によって、隊士たちの生き生きした様や苦悩が浮かび上がればいいなと考え、僕はあえて感情をさらけ出さずに抑えて、ローで攻めていく演技をしたいなと思いました」と威厳を持って現場に立ったことを告白した。

 容保として壬生浪士組の剣舞を目の前で堪能した味方は、「素直に、“見事”のひと言でした。難しい振り付けなのに清々しい顔でパフォーマンスを見せてくれて、いいチームワークでしたし、彼らのオーラや若さがあふれていたなと思います」と、キャストたちの健闘を手放しで称えた。

味方良介(松平容保役)コメントオファーを受けたときの心境僕もまだまだ若手の域ではありますが、“フレッシュなキャストたちが作る時代劇”というコンセプトは若い世代が時代劇に興味を持つきっかけになる、すごく面白い企画だなと思いました。現場に行ってみると、脚本を読んで想像していたよりもはるかにキラキラしていて、今の時代に合った作品に仕上がっているなと思いましたね。そんな物語の中で僕が演じるのは、幕末の大名。“松平容保”の名を聞いてピンとこない人もいると思いますが、彼がいなければ新選組は生まれなかったですし、幕府への忠誠心の塊のような人物。動乱の時代を生き、散っていった彼を演じるのは自分にとってとても貴重な経験となるだろうと思いました。

松平容保という人物を演じるにあたって心がけたこと僕が演じる容保との対比によって、隊士たちの生き生きした様や苦悩が浮かび上がればいいなと考え、僕はあえて感情をさらけ出さずに抑えて、ローで攻めていく演技をしたいなと思いました。撮影に入る前、監督から「“殿”としてどっしり構えていてほしい」といわれましたが、豪華な衣装を着させていただき、どっしり存在するしかありませんでした(笑)。令和の新しい時代劇の中で、既存の時代劇の重みを感じていただけるシーンになったらいいなと思っています。

会津藩主として隊士たちの剣舞を観た感想素直に“見事”のひと言でした。難しい振り付けなのに清々しい顔でパフォーマンスを見せてくれて、新しい時代劇としてすごくいいシーンになったと思います。ドラマでも舞台でも、群舞は誰かひとりの集中力がかけると“画”として崩れてしまうんですよね。でもこの現場には舞台での経験が豊富な俳優さんがたくさんいらっしゃるので、それを理解してみんなでカバーしあいながら挑んできたんだろうな、と…。いいチームワークでしたし、彼らのオーラや若さがあふれていたなと思います。

衣装への印象新選組の羽織も、誰もがイメージする“だんだら羽織”とは違って、個性が出ていますよね。キラキラしていて素敵だと思います。そんな中、僕は豪華かつ、わりと正統派の衣装を着させていただきました。その対比がまた面白いなと思いますね。

現場の雰囲気土方歳三役の阪本奨悟くんは昔からよく知っている間柄で、今回15年ぶりぐらいに会って他愛のない話をしました。フレッシュなキャストのみなさんも僕に興味を持ってくださったのかよく話しかけてくださって、輪の中に入れていただきました。中でも、山南敬助役の永田崇人さんは自分の役について思うところを伝えてくれて、毎シーン毎シーン、生き生き演じているなと感じましたし、芹沢鴨役の三浦涼介さんも異色なオーラを出していて、“こういう芹沢もアリだよな!”と思わせてくれる凄みを感じましたね。

新選組の“推しキャラ”近藤勇です。どちらかというと土方歳三にフォーカスが当たることが多いと思いますが、近藤さんの生き様が好き。彼は、のし上がろうとしてのし上がりきれずに時代に飲み込まれて利用されてしまった悲しい人。演じている高野洸さんは若いのにしっかりと役と向き合っていて、覚悟を決めたような素敵な目をしているなと思います。

視聴者へのメッセージ今、時代劇を見る機会が減っていますが、この作品は堅苦しく考えず、“推し活”を楽しむような感覚で見てもらえたら。そこからみなさんに時代劇に興味を持っていただき、時代劇がもっともっといろいろなところで制作されるように、楽しく盛り上がっていただけたらいいなと思います。(文=リアルサウンド編集部)