「ヨウ素」が15位にランクイン、経産相がペロブスカイト太陽電池の官民協議会開催言及で原料として関心高まる<注目テーマ>

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 みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ヨウ素」が15位にランクインしている。

 齋藤健経済産業相が5月21日の閣議後の記者会見で、ペロブスカイト太陽電池の官民協議会を今月下旬から開催する考えを明らかにした。経産省を含む約150の団体で同太陽電池の協議会を設置すると報道が出たことに関してコメントを求めた記者からの質問に答えた格好で、導入目標や価格目標の策定、国内サプライチェーンの構築、需要の創出や国際標準の策定など、海外市場の獲得に向けた対応などを検討するとしており、官民連携のもと次世代太陽電池の分野で世界をリードしていく狙いだ。

 ペロブスカイト太陽電池は薄くて軽く、曲げられるという特徴がある。重量制限のある屋根や建物の壁面など、従来のシリコン製のものでは難しかった場所にも設置でき、次世代型の太陽電池として注目されている。中国など海外での技術開発が活発化しており、日本も政府の支援を背景に早期実用化に向けた動きが進んでいる。

 ペロブスカイト太陽電池の主な原材料にヨウ素が使われることから、ペロブスカイト太陽電池が話題に上ると「ヨウ素」もあわせて注目されることが多い。ヨウ素は資源の乏しい日本が輸出できる数少ない天然資源で、千葉県に世界有数の埋蔵量がある。ヨウ素大手の伊勢化学工業<4107.T>をはじめ、K&Oエナジーグループ<1663.T>、INPEX<1605.T>などが注目銘柄だが、この日は全般相場の軟化もあっていずれも冴えない展開となっている。

出所:MINKABU PRESS