中世ヨーロッパの巡礼旅の装備と食事を解説! キャンプ道具のない時代の“ガチキャンプ飯”も再現してみた
![中世ヨーロッパの巡礼旅の装備と食事を解説! キャンプ道具のない時代の“ガチキャンプ飯”も再現してみた](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/3/2/32c4f_1106_c2df09a7b5e553201624707d2d5fcec3-m.jpg)
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【雑学研究クラブ】旅と馬車とキャンプ飯の歴史』というチャイスキーさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
【歴メシコラボ】 湊音 「今回の旅をアニメで例えると何?」 あかり「軽装の旅はフリーレンさま、重装備の旅はダンジョン飯です。」
★今回の目標 昔のキャンプ飯を再現する。
【雑学研究クラブ】旅と馬車とキャンプ飯の歴史
近代的なキャンプ道具がない時代、旅人の持ち物はどのようなものだったのか。また、野営では何を食べたのか。投稿者のチャイスキーさんが解説し、実際に料理を再現します。
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想定したのは中世中頃のヨーロッパの巡礼旅。巡礼は宗教などのゆかりの地を訪ね歩く旅のこと。1000キロほど歩く長旅の為、まず必要になるのは「替えの靴底」だとか。
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宗教組織の奨励により巡礼の大衆化が進むと旅そのものを楽しむ側面も強くなり、現在の観光旅行の走りになりました。昔の人にとって観光旅行ができる数少ない機会だったようです。
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巡礼旅を参考に荷物を考えると、杖、服、分厚いクロークという羽織もの、帽子、鞄になりました。これらの装備は自分の村の教会で無料で貰えるとのこと。あとは予備の靴底と水筒を用意し、鞄の中に道中必要な物を入れます。お金はわずか。コインは重いからです。
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旅の途上では修道院や人里を経由して食べ物の調達や宿泊を行います。修道院での宿泊は無料で、巡礼経由上の他の宿も無料だったり割引されるとのこと。旅人をもてなすことが当時の道徳だったので、一般民家の屋根も貸してもらえたのだとか。
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巡礼は道中の用立てを宗教施設が支援してくれるのでとても軽装です。イレギュラーが起こらない限りは野宿はしません。もしものときには、寝袋代わりに羊毛などで作られた分厚い防寒具クロークにくるまるとのこと。
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次は野宿での食事の再現。材料はまず麦。手に入れやすく保存のきく食材です。
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この時代の麦は現在と品種の異なるスペルト小麦。脱穀に手間がかかる品種なので全粒粉を選び、塩と水を加えて麦団子にしました。発酵はさせません。
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調理方法は石に貼り付けるか灰で蒸し焼きにするか。今回はクッキングシートで包んで灰に埋めることにしました。
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その他の旅の食材は玉ネギと塩漬けの肉類。玉ネギは保存がきいて手に入りやすいうえに安く、有史以来旅人に重宝されたのだとか。調理器具は無いのでいずれも串焼きです。
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旅人ランチのできあがり!
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真ん中にあるブラウンのアッシュケーキが先ほど灰で焼いたもの。隣の焼き目の付いたパンは対照実験用に作った普通のフラットブレッドです。野趣あふれる食事に「おお」という簡単と「うまそう」の声が集まりました。
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割ってみると焼きムラが。灰の中は見えないので焼き加減が難しいそうです。パンというより麦のお餅という感じで、麦の味がしっかりして味わい深いとのこと。炭火の香りも強く、何よりお腹にずっしりくるのだとか。ちゃんと美味しい食事ができました。
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限られた道具で再現した徒歩旅の食事。動画の続きは馬車旅の説明となり、馬車旅での食事を再現しています。興味を持たれた方はどうぞ動画で中世の旅や食事風景の解説をご視聴ください。
視聴者のコメント
・セーブポイント
・お遍路と同じだな
・あ〜囲炉裏で焼くやつか
・出来るもんですねぇ!
・それっぽい
・けっこうおいしそう
・焼き芋とかも思ったより落ち葉と時間要るよね