©️imago images

 フォルトゥナ・デュッセルドルフが金曜日に発表したように、内野貴史は日曜日に開催されるアイントラハト・ブラウンシュヴァイクとのホーム戦後、チームを離脱しカタールへと向かう。そこで23歳の右サイドバックはパリ五輪出場権をかけたU-23アジアカップに日本代表の一員として参加する。

「アスリートにとって、五輪に参加するというのはまたとないチャンスであり、素晴らしい経験となるものだ」と、クリスチャン・ヴェーバーSDはコメント。「ダニエル・ティウネ監督と相談し、現状について慎重に検討した結果、我々はタカの派遣要請に応じることにした」と続けている。「タカの夢が実現し、出場権を獲得できることを願っているよ。キムについても同様に。」

韓国代表キム・ミヌとの直接対決も!

 今回のU-23アジアカップにはデュッセルドルフから2選手を派遣することになり、日本代表として参加する内野貴史とともにキム・ミヌが韓国代表として参加する。キム・ミヌはイェンス・ランゲネケ監督率いるU-23チームで今季、ブンデス4部相当25試合に出場して2得点5アシストをマークしており、4月22日にはキムと内野が直接対決を迎える。

17歳で渡独、20歳でブンデス2部デビュー!

 先月に23歳の誕生日を迎えたばかりの内野は、地元千葉のジェフユナイテッド千葉から17歳の時に渡独。デュレンでの1年間を経て、その後ブンデス4部相当アレマニア・アーヘンにて18歳からプレー。そこで2年間に渡り揉まれた結果、20歳を迎えた2021年夏にフォルトゥナ・デュッセルドルフIIへと入団。加入初年度からトップチーム2試合に出場すると、翌年には4試合。晴れてプロ契約を勝ち取り、そして今季はここまでブンデス2部14試合に出場して初得点も記録。現在ブンデス1部昇格争いを激しく展開中のクラブと共に、更なる飛躍を期しているところだ。

©️Getty Images

日本人選手らによる、激しい入れ替え戦進出争い

 それでは内野離脱の影響は、デュッセルドルフにとっていかほどのものか?現在ブンデス2部では、自動昇格圏内となる首位ザンクトパウリ(勝ち点57)、2位キール(勝ち点52、町野修斗所属)と抜け出しており、入れ替え戦となる3位デュッセルドルフ(勝ち点46、田中碧、アペルカンプ真大、内野貴史所属)は4位ハンブルク(勝ち点45、奥川雅也所属)、5位ハノーファー(勝ち点43、室屋成)と肉薄している。

キール戦までに内野とデュッセルドルフはどこまで飛躍できるか

 ただ、今季の内野は11試合で途中出場ということからも、離脱の穴埋めは可能だろう。むしろ今回のU-23アジアカップで更なる貴重な経験を積み、そして大きな自信と勢いを胸に、遅くとも参加することになる2位キールとの直接対決に加わってもらいたい。なお、そのキールまでのデュッセルドルフの対戦日程はブラウンシュヴァイク(16位)、ヴィースバーデン(13位)、フュルト(8位)、シャルケ(14位)、ニュルンベルク(10位)。そしてキール(2位)戦を経て、最終節マグデブルク(12位)戦に挑む。