フィギュアスケート世界選手権、男子シングル・フリースケーティング(FS)。表彰式に臨む(左から)2位入った鍵山優真、優勝した米国のイリア・マリニン、3位に入ったフランスのアダム・シャオイムファ(2024年3月23日撮影)。(c)Geoff Robins / AFP

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【AFP=時事】フィギュアスケート世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2024)は23日、カナダ・モントリオールのベル・センター(Bell Centre)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、4回転ジャンプ6本を決めたイリア・マリニン(Ilia Malinin、米国)が逆転で優勝を果たした。

 4回転アクセルを公式戦で初めて成功させ、「4回転の神」とも呼ばれる19歳のマリニンは、この日も4回転アクセルを含む驚異的なジャンプを立て続けに成功させて227.79点を記録し、合計333.76点をマークした。

 ここ最近けがに苦しみ、自信も失っていたというマリニンは、「今は自分でも驚いている」と話し、「ここ数週間は練習をしていても非常に苦しく、大会に出られないかもしれないと考えたほどだった」と明かすと、「その中で優勝できてとにかくうれしい」と喜んだ。

 北京冬季五輪銀メダリストの鍵山優真(Yuma Kagiyama)はトリプルアクセルで転倒したが、4回転ジャンプ3本を組み込んだ演技で合計309.65点を記録し、2位に入った。

 欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2024)王者のアダム・シャオイムファ(Adam Siao Him Fa、フランス)は4回転4本を跳び、合計284.39点をマーク。ショートプログラム(SP)19位から3位に食い込んだ。

 大会連覇中の宇野昌磨(Shoma Uno)はSP首位からの滑走だったが、冒頭の4回転で転倒すると、他にも2本のジャンプで着氷が乱れる不本意な演技となった。フリー6位、合計では280.85点の4位で3連覇を逃したが、それでも演技後には「すがすがしい気持ち」と語った。

 三浦佳生(Kao Miura)は合計254.72点で8位だった。

【翻訳編集】AFPBB News

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