サッカー国際親善試合、イングランド対ブラジル。チームメートのビニシウス・ジュニオール(右)とゴールを喜び合うブラジルのエンドリッキ(2024年3月23日撮影)。(c)Ben Stansall/ AFP

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【AFP=時事】サッカー国際親善試合は23日、各地で行われ、ブラジルは17歳の神童エンドリッキ(Endrick)の代表初ゴールでイングランドに1-0で勝利。チームの立て直しを任されたドリバウ・ジュニオール(Dorival Junior)新監督は白星で新体制をスタートさせた。

 ここ60年で最悪のスランプを脱したブラジルは、ドリバウ監督の就任をきっかけに、2026年W杯北中米大会(2026 World Cup)の南米予選にチームの復活が間に合うことを期待している。この日は欧州選手権(Euro 2024)の優勝候補とみられているイングランドに対して新指揮官の初陣を白星で飾り、正しい方向へ大きな一歩を刻んだ。

 来季からスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に加入予定で、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の後を継ぐブラジル代表のスーパースターとされるエンドリッキは、終盤の交代選手として3回目の出場を果たすと、80分にビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)のシュートのこぼれ球を押し込んでゴール。イングランドはオフサイドをアピールしたが得点は認められた。

 17歳と246日での得点は、ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でのフル代表のゴールとしては最年少記録となる。またブラジル代表としても、1994年のロナウド(Ronaldo)以降では最年少ゴールとなった。

 エンドリッキの登場は、かつてない不調に陥っているブラジル代表に新風を吹き込んでいる。チームは昨年、1963年以降では初となる負け越し(3勝5敗)で1年を終え、W杯予選でも史上初の3連敗を喫して本大会出場に向け予断を許さない状況にある。

【翻訳編集】AFPBB News

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