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『スパイダーマン』『ヴェノム』のソニー・ピクチャーズが放つが公開中だ。地に足ついた作風で、独立した物語が展開される本作。一方で、スパイダーマンの伝説との繋がりが皆無というわけでもない。

劇中では、スパイダーマンと重大な関わりを持つ描写も登場。一体あれは何を意味するのか?これまでのスパイダーマン映画との関わりは?考えてみよう。

この記事には、『マダム・ウェブ』のネタバレが含まれています。

この記事には、『マダム・ウェブ』のネタバレが含まれています。

『マダム・ウェブ』はピーター・パーカー出生物語?

2003年のニューヨークを舞台とする『マダム・ウェブ』は、独立した世界観をもとに展開される物語だ。劇中では、後のスパイダーマン/ピーター・パーカーの叔父であるベン・パーカー(アダム・スコット)と、その姉妹でピーターの母にあたるメアリー・パーカー(エマ・ロバーツ)が登場する。

メアリーは劇中で孕っており、友人たちと新生児の名付け会を行う様子も描かれる(キャシー・ウェブによって和やかな雰囲気は台無しになってしまうのだが)。メアリーはクライマックス前に産気づくと、エゼキエルに追われながらも病院に向かい、ラストでは元気な赤ん坊を出産したことが描かれる。

この赤ん坊の名前こそついに明かされなかったが、ピーター・パーカーであることは明らかだ。つまり本作は、マダム・ウェブや3人のヒーローたちの誕生物語でありつつ、同時にピーター・パーカーの生誕物語でもあったわけである。

それでは、『マダム・ウェブ』で生まれたピーターは、どのバージョンのピーターだったのだろうか?言わずもがな、(2000年代の時点で高校生)や(2010年代の時点で高校生)版とは年齢が合わないので無関係であるはずだ。

(MCU)のトム・ホランド版ピーターについては『スパイダーマン:ホームカミング』劇中で、2001年8月10日の誕生日が記載されたパスポートが登場している。このことから、2003年出生の『マダム・ウェブ』版ピーターとは別人であることがわかる。

つまり『マダム・ウェブ』は、トビーやアンドリュー、トムでもない、4人目の実写版ピーター・パーカーを誕生させたということになる。この世界のピーターもスパイダーマンになっていたとしたら、現代(ちなみにMCUのタイムラインは現在2026年まで進んでいる)では20代のヒーローとして成長しているはず。おそらくマダム・ウェブは、彼の側でその成長を密かに見守っていたことだろう。

理論的には今後の作品で、また新たなピーター・パーカーが実写登場する可能性がある。そのとき観客は、「あの時の赤ちゃんが、こんなに大きくなって」と、親戚のような感慨で彼の活躍を見ることができるかもしれない。

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