渡部に東出、伊藤健太郎…不祥事芸能人が続々出演「元テレ東Pの過激番組」大ヒットの理由と意外な課題

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捨てる神あれば拾う神あり。『ダウンタウン』の松本人志ですら性加害報道で居場所を失いかねない芸能界で、不祥事を起こした者たちに救いの手を差し伸べているのがテレビプロデューサーの佐久間宣行氏(48)だ。

テレビ東京で『ゴッドタン』や『あちこちオードリー』などの人気番組を手掛けた佐久間氏は’21年3月に退社し、独立してからYouTubeや動画配信サービスを舞台に斬新な企画を発信。Netflixではドラマと即興トークを掛け合わせた『トークサバイバー!』を大ヒットさせ、’23年10月に配信が始まったシーズン2は『アンジャッシュ』の渡部建を起用する秘策で視聴者を驚かせた。

「『俺の不倫騒動で文春は4億を稼いだらしい』など、自虐トークを解禁した渡部は最終ステージまで生き残る快進撃を見せました。捨て身のネタで芸人としての底力を見せ、今でもキリヌキ動画がSNSでバズっている状況です。

同番組には渡部と同じくゲス不倫で干されていた俳優の東出昌大もドラマパートのキーマン役で出演しており、不祥事で失墜した実力者に光を当てる佐久間さんの手腕が業界内で絶賛されています」(エンタメ情報誌ライター)

伊藤が再ブレイクできないワケ

’24年は誰が再起のチャンスを掴むのか? 佐久間氏プロデュースの最新コンテンツ『インシデンツ2』(DMM TV)には、人気芸人に混ざって、今回も意外な人物がキャストに名を連ねている。

「もともと佐久間さんが重宝していた『さらば青春の光』の2人をメインに据えたコント番組ですが、シーズン1から俳優の伊藤健太郎が出演しているんですよ。しかも冒頭から“シ○ブ”という隠語を連発して、芸人たちが下ネタを披露する過激なコントにも溶け込んでいた。続編の『インシデンツ2』にも起用されており、すっかり佐久間ファミリーの一員になっています」(芸能記者)

伊藤はドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)やNHKの朝ドラ『スカーレット』で脚光を浴びるも、’20年10月にひき逃げ容疑で逮捕されてから地上波のテレビでは見かけなくなっていた存在。謹慎前から演技力には定評があり、近年は映画や舞台を中心に活動していた。

このままヒットメーカーの佐久間氏に重宝されれば再ブレイクは確実にも思えるが、そんなに甘くはない様子……。

別の芸能記者が語る。

東出昌大バラエティ番組で本来の人間性をさらけ出すことで新たな魅力を開花させつつありますが、伊藤の場合はそれができません。交通事故を起こし、その場から立ち去って逮捕されてしまっているので、悪いイメージを覆すのは至難の技です。開き直って自虐トークをするわけにもいかず、『インシデンツ2』の取材現場でも過去の事件は暗黙のタブーになっている。

コンプライアンスを気にしない“脱法コント”がテーマの番組ですし、他の芸人には過激な質問を投げられるのですが、伊藤だけはイジりにくい存在なんですよね。真面目な好青年なのでスタッフ受けは抜群ですが、世間の印象をガラッと変えるにはまだ時間がかかりそうです」

まだ伊藤は26歳。地道に信頼を取り戻していけば、再び芸能界の第一線に返り咲く可能性はある。「間違いを犯したことがある人間」だからこそ、今後は表現の幅を広げて唯一無二の俳優になれるかもしれない。とにかく他人の失敗に厳しい世の中では、地獄から這い上がって敗者復活のストーリーを見せてくれる存在も必要だ。

ちなみに『インシデンツ2』には、新たなキャストとして吉本興業を退社して一匹狼となった加藤浩次や、不祥事コンビの『TKO』、そして前述の通り渡部建東出昌大も参加している。芸能界のハグレモノたちが作り出す刺激的なコントは、同じような番組ばかりのテレビに飽きた視聴者から絶賛されているのだ。

近いうちに、渦中の松本人志も佐久間ファミリーの門を叩くかも!?

取材・文:杉山 賢
富山県出身。編集プロダクションを経て
フリーライターに。俳優、タレント、ア
イドルを中心に、これまで3000人以上の
人物にインタビュー。