前節の2失点で批判の声も…日本代表の森保監督「批判も称賛も含めて、大きな輪が広がると嬉しい」

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 AFCアジアカップカタール2023・グループD第2節のイラク代表戦を19日に控えた日本代表。森保一監督が前日会見にて同試合に向けた意気込みを明かした。

 14日に行われた第1節では、かつて日本代表を率いたフィリップ・トルシエ監督が指揮を執るベトナム代表を相手に苦戦を強いられた。日本代表は11分に南野拓実(モナコ/フランス)のゴールで先手を取りながらも、一時は1−2と逆転を許す。それでも、前半終了間際に南野のこの日2点目を決めて同点に追い付くと、続くアディショナルタイムには中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)が美しいコントロールショットを沈めて逆転に成功。後半には途中出場の上田綺世(フェイエノールト/オランダ)が決定的な4点目を叩き込み、終わってみれば4−2と白星発進を遂げていた。

 会見でもベトナム代表戦に関する質問が相次いだが、森保監督は「普段と変わらずといった感じです。実際に振り返りはしていますが、一喜一憂せずに次の試合へ向かうことができています」と落ち着いた様子を見せた。「明日の試合はベトナム戦の反省も踏まえて、チームとして良いパワーを持って臨めると思います」と意気込んでいる。

 圧倒的な“優勝候補”と目される中で、初陣から2失点を喫したこともあり、試合を見ていた人々からは批判の声を含めて様々な意見が飛び交っている。森保監督は「調べているわけではないですが、失点の部分を含めて批判の声があるということも理解はしています」と話したものの、「どのような試合であれ、称賛もあれば批判もあると思います」と続け、普段通りの姿勢で次の試合に向けた準備を進めていることを明かした。

「我々が圧倒的な力を見せて勝利することを期待してくれていた方々から、批判の声が挙がるというのは受け入れていきたいと思います。ただ、だからと言って我々のやることは変わりません。どのような試合でも成果と課題は出てきます。冷静に、自分たちがやれていること、改善することを踏まえて、常に次の試合に臨んでいくという部分でまったく変わりはないです」

 加えて、森保監督は「批判の声も含めて、見ていただけていることが1番ありがたいと思っています。批判も称賛も含めて、大きな輪が広がっていくと嬉しいなと思います」と発言。初戦で2失点をしたからといって目標がブレることはまったくなく、「我々が優勝を狙っていることに間違いはありません」と力強く言い放った。

 また、ベトナム代表との一戦では冨安健洋(アーセナル/イングランド)がメンバー外となっていたが、「冨安に関してはもうすべてのトレーニングに復帰していますし、明日の試合でもプレー可能だということを皆さんにお伝えしたいと思います」と語った。

 日本代表とイラク代表の一戦は、日本時間で19日の20:30キックオフ。試合の模様はテレビ朝日系列で生中継されるほか、『DAZN』でもLIVE配信が予定されている。


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