2023年はAIの年だった、と言っても過言ではないだろう。この新しいテクノロジーの出現と急速な発展は、拡大と変化と混乱が相まって形作られている、デジタル領域を象徴するような存在にも感じられる。一方で、デジタルの未来は不透明だ。市場におけるすべてのプレイヤーが、先の見えないなかでいかに足場を固め、次のステップへと進めるのか模索を続けている。DIGIDAY［日本版］恒例の年末年始企画「IN/OUT 2024」では、 DIGIDAY［日本版］とゆかりの深いブランド・パブリッシャーのエグゼクティブや次世代リーダーに2023年を振り返ってもらい、2024年に向けてどのようなチャレンジを企図し、次なる成長を実現しようとしているのか伺った。株式会社プレジデント社にて、経営企画本部顧客戦略部プロデューサーを務める岸本圭介氏の回答は以下のとおりだ。

――2023年に挙げたもっとも大きな成果はなんですか。

当社は2023年に創業60周年を迎え、「未来を創る」をテーマに「未来創造フェスティバル」というフォーラムを開催し、多くの方にご来場いただきました。そして、この大きな節目で、会社全体で準備していた新サービス「プレジデントオンラインアカデミー」をローンチすることができました。ビジネスパーソンのための有料会員制「学びのサイト」です。

――2024年に向け見えてきた課題はなんですか。

プレジデントオンラインアカデミーのローンチで、雑誌「PRESIDENT」、Webメディア「PRESIDENT Online」、有料会員制サイトという、ユーザーにコンテンツを提供できるサービスが揃いましたが、マーケティングやマネタイズの複雑化に、個人としてもチームとしても積極的に対応できているのか、まだまだ課題が多いと感じています。

――2024年にチャレンジしたい取り組みを教えてください。

「PRESIDENT Online」では、2023年の後半から一部の記事に対してリワード広告を実装したことにより、従来のWebメディアのベースにしている「プッシュ型」広告から、ユーザーに選択してもらう「プル型」広告への変換を進めることができました。2024年は、読者とのコンテンツにおけるコミュニケーションだけでなく、広告におけるコミュニケーションも最適化していきたいと考えています。

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Edited by DIGIDAY［日本版］編集部