ESSEonlineで2023年11月に公開された記事のなかから、ランキングTOP10入りをはたしたうちのひとつを紹介します。

着ない服、使わない物が家にあふれていませんか? アラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリストのブロガー・本多めぐさんが、「服や物を手放すコツ」について教えてくれました。

記事の初出は2023年11月。内容は取材時の状況です。

服やものが捨てられない人も「手放しやすくなる」3つのコツ

もうすぐ50歳になるミニマリストです。年を重ねると共に、役割が増えたりイベントがあったりと、ファッションアイテムを買う機会が巡ってきます。そして手放さない限りクローゼットには服がたまっていく一方。とくに、イベントのときに着た特別な服や、高価だったブランド服など、今は着なくてもなかなか手放せないのではないでしょうか。

また、服だけではなく物に関しても同様です。子どもが巣立つなど家族構成が変わり、今は使わなくなった家具や家電なども家に眠っているかもしれません。今日はそんなときに、服や物を手放しやすくなる考え方をお伝えします。

●1:「売る」「譲る」「借りる」選択肢もある

最近はさまざまな物がレンタルできる時代。パーティドレスやブランドバッグ、キャンプ用品など、昔は借りるなんて考えられなかったようなものが借りられるサービスが増えています。これを利用すると、「必要なときにまた借りればいい」と思えるようになり、服や物を手放すことに対する抵抗が減るかもしれません。

図書館で本を借りるのと同じ感覚で、物もレンタルできるのです。そうすれば、家がすっきりするだけでなく、物に執着する心も軽くなることでしょう。

私の例ですが、飛行機で旅行する際にノイズキャンセル効果の高いヘッドホンをレンタルしたことがあります。普段はそこまで必要ではないのですが、飛行機の騒音が気になるので、評判のよいヘッドホンをレンタルしました。お陰で飛行機の機内の騒音は体感7〜8割減! とっても快適に移動中を静かに過ごすことができました。

「捨てる」のではなく、「譲る」のもひとつの手。家の中に、一度も使っていないのに「いつか使うかもしれない」と思ってしまい、なかなか手放せないものはありませんか? 手に入れたときの価格や大変さを思い出すと、なおさら手放すのが難しいですよね。

そんなとき、親しい友人や家族に相談してみるのもひとつの方法です。たとえば、「入学式用の子ども服、1度しか着ていないんだけど、どう?」「このミキサー、あなたのところにあったら使う?」なんて声をかけてみると、思いのほか喜んでくれることもあります。

●2:高価な服は、「再度着るかどうか」で判断

クローゼットをあけて目に飛び込んでくるのは、数年前に購入したけれどもう着ていない服たち。「でも、これ、高かったんだよなあ…」という気持ちが湧きますよね。私たちが服に見いだす価値は、そのデザインやブランドだけではなく、購入したときの思い出や感情も含まれているもの。

しかし、その服をこれからも着ないのであれば、それはただのオブジェであって、私たちの人生や暮らしに貢献してくれません。まだ着られる服であれば、着てくれるだれかに譲ったり売ったりして、活躍してもらう方が服にとってもよいはず。

また、服はときが経つにつれて価値が下がっていきます。今のうちに買取サービスやメルカリで手放したり、必要としているだれかに譲ることで、その服の新たな価値が見いだされ、活用されるチャンスにつながります。

●3:「季節の変わり目」にクローゼット整理を

季節の変わり目は、クローゼットの整理に最適なタイミング。着なくなった服を整理することで、新しい季節、新しい自分に向けて、心機一転、気持ちのリセットができるのではないでしょうか。

「本当に必要なものだけ」に囲まれた生活は、心にも余裕をもたらしてくれるはずです。

アラフィフの人生の残り時間を充実してすごすために、服や物を手放し、スッキリさせることはこれからの行動力にもつながっていく気がします。より身軽に、より自分らしく過ごすヒントになれば幸いです。