上品そうだけど実は品がない?手のひらをお皿代わりにする「手皿」の仕草/玄武 / PIXTA(ピクスタ)

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ちょっとフォーマルな食事の席での所作、冠婚葬祭などで交わす会話の言葉選び、お客さんとしてお呼ばれしたお宅での過ごし方…。

【マンガで読む】国によって意外と違う食事のマナー。手に持っていいお皿とダメなお皿って?/北欧女子オーサ日本を学ぶ

生活の何気ないシーンでも、大人のマナーをさらっとこなせたら素敵ですよね。

TPOにあわせたマナーは千差万別。何が正解なの?と迷ったことも多いのではないでしょうか。

今回は知っているようで知らない、大人のキホンのマナーをご紹介します。

■手で汁や食べものを受けない。

刺身小皿は手に持って

汁がポタポタと落ちそうな料理。箸を持つのと反対側の手をお皿のようにして食べていませんか? 俗に「手皿」といわれる行為ですが、上品そうでいて、品のないしぐさです。

仮にその手で汁を受けたとして、その後どうしますか? そのまま食べ続ければ手ばかりか衣服や周囲を汚す元。ハンカチや懐紙で拭き取ってもいい印象にはなりません。

和食の場合、手に持てる大きさの器は持ち上げてもいいのです。ですからお刺身を食べるときなら、しょうゆを入れた小皿を持って口の近くに運べばOK。大皿からめいめい皿に料理を取り分けるときにも「おっとっと」という感じで手皿をしている方がいますが、自分のお皿を大皿に近づけましょう。

作=岩下宣子

【著者プロフィール】

岩下宣子

「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。近著に『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)がある。

※本記事は岩下宣子著の書籍『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』から一部抜粋・編集しました