年末が近づき、そろそろ家の中をすっきり片づけたい。けれど、自分1人で片づけるのは大変なので家族全員で片づけたい。整理収納プランナーとして数々のおうちを片づけてきた中谷あこさんが、家族みんなで片づけができるようになる方法を教えてくれました。

家族全員で年末の片づけの成功させるコツ

家の片づけをしたい! と思いながら、なかなか手をつけられないまま、年を越してしまう事は多いと思います。そもそも片づけを1人でするのはしんどいし、楽しくないですよね。家族みんなで、それぞれが使うものや場所を片づけて、きれいにすることは当たり前なのに、家族全員で片づけることを諦めていませんか? 今年こそは家族で片づけをして、気持ちよい新年を迎えるために、やる気になる方法をご紹介しながら、「家族全員で年末の片づけを成功させるコツ」をお伝えします。

【写真】手放すか迷ったときの見極め方

●まず「家の気になっていること」を書き出す

まずは家の中の片づけたい場所を決めます。そしてその場所の「問題点はなにか?」を箇条書きで洗い出していきます。
たとえばキッチンにおいて、「ずっと気になっていること」を全て書き出してみます。そうすることで、やるべきことが見えてきます。
・賞味期限が切れてしまった食品がたくさんありそう
・食器棚が食器でぎゅうぎゅうになっているから取り出しにくい
・使わない食器がたくさんありそう
・使っていない調味料があふれていて、ごちゃごちゃしてる
こんなふうに、家の中の各場所で少しでも気になることを全部書き出し、解決したい点を明確にして、優先順位をつけていきます。

●やるべきことを計画表に落とし込む!

計画表をつくるときに気をつけることは、無理のない計画にすることです。「これだけは必ずやる事」を決め、きちんと結果を出すようにします。

・どの場所を片づけたいのか?
・家族全員で何日くらい、片づけの日程として予定が組めるのか?
・片づける場所の担当者はだれなのか? 1人でするのか、2人でするのか

を決めると計画が立てやすくなります。

●家族全員で片づけをするための3つのポイント

(1) 家が「こんなふうになったらいいな」をあげてみよう! と提案をする

具体的に家の理想の形を想像することで問題点が見えてきて、それぞれが問題と感じている部分を共有することができます。
そこで片づけをするモチベーションをあげていきましょう。

(2)来客を招く企画を立て、そのためにどのような片づけが必要か、家族全員の意見を出し合う
家族全員が協力できるように、同じ目標をつくることもよいと思います。

(3) 片づけをやりきるために、完成したときのご褒美を決めましょう!
片づけをやり切るためには、なにかうれしいご褒美を決めておくと、一致団結してモチベーションを維持できると思います。

●片づけは「1年間の溜まったものを全部出す!」ことから

1年間でどんどん増えていったものや、収納しきれずにあふれてしまっているものなどをいったん全部出して、見直していくことがとても重要です。

ものを全部出したときに、ついでに汚れもとってしまいましょう! 片づけと掃除が同時にできて一石二鳥になります。

●手放すか迷ったものはよく使うものと分けて収納する

1年間で1度も使わなかったものや、痛んでしまって処分するかどうかを迷うものは、どうしたらよいだろう…と、悩みますよね。処分する基準は人それぞれですが、よく使うものと一緒に収納するのはやめておきましょう。
来年、同じ時期に片づけをしたときに、やはり使っていなければ処分をする! というように期限を決め、別の場所に保管しておくとよいでしょう。
よく使うものと手放すか迷うものを一緒に収納してしまうと、ものであふれてしまいますし、使いにくい収納になってしまいます。迷うものが必要になることがあった場合に、改めて収納場所を決めるといいと思います。

●分別は3択にするといい

片づけの実行で重要なポイントは、ものの分別は2択ではなく、3択にすることです。
(1)必要なもの、(2)必要ではないもの(手放すもの)、(3)今は決められないもの(期限つき保管)に分けて片づけを実行していきましょう。

家族全員でお片づけを成功させるためには、家族全員で計画を立て、目標を共有します。そして家族全員で実行します。最後に家族全員で片づけの成果を実感しながら、ご褒美を楽しみましょう!