壁紙は部屋の印象を左右する大事なポイントです。2年前に平屋の家を建てた日刊住まいライターは、リビングの壁紙をインテリアコーディネーターのアドバイスでグレー系に。昼と夜で異なる雰囲気を楽しんでいます。色の濃いフローリングや家具との相性も抜群。汚れも目立ちにくく掃除もラクという、うれしいオマケも。

リビングの壁紙は、無難な白ではなくグレー系を選択

筆者は、夫と10歳、7歳、4歳、2歳の子どもの6人家族。約2年前に中庭つきの平屋の家を建てました。

筆者はもともと、「壁紙の色は、フローリングや家具などとの相性がよい白が無難」と思っていました。しかし、壁紙や建具の色選びの参考に訪れたモデルルームで、グレー系の壁紙に一目ぼれ。

インテリアコーディネーターに相談したところ、グレー系でもグレージュ(グレーとベージュを混ぜ合わせた色)といったくすみカラーは、今とても人気があるとのこと。「落ち着いた雰囲気に仕上がるのでおすすめ」とのアドバイスを受け、ますます興味を持ちました。

 

コーディネーターの意見やSNSのインテリア事例も参考に

ここで悩んだのが、グレー系の壁紙を選んだ場合、「家の中は暗く寒々しい印象にならないか」ということ。モデルルームは窓も大きく、リビングも広いため、グレー系の壁紙でも暗い感じはしませんでした。

しかし、モデルルームとわが家とではリビングの広さや間取り、採用したいフローリングの色もまったく違います。そのため、自分の家にグレーの壁紙を採用したらどうなるのか不安に…。

そんな不安を解消できればと、インテリアコーディネーターと何度も打ち合わせをしました。担当の方に、時間帯や光の加減で部屋の雰囲気が変わるのも楽しめるというという話を聞いたり、SNSでインテリア事例を調べたりして、徐々に不安は解消。グレー系を採用することに決めたのです。

光の当たり具合でイメージが変わるグレージュに決定!

筆者はモデルルームで使われていた、グレージュという色の壁紙を選びました。グレーとベージュをかけ合わせたグレージュカラーの壁紙は、光の当たり具合で、グレーっぽく見えたり、ベージュっぽく見えたり…。色の見え方が変わります。

 

窓からの光が当たりやすい場所はベージュっぽく、光が届きにくい場所はグレーに。

さらに夜は、家じゅうの灯りをつけても、白い壁とは違い、まぶしくはありません。また柄や凹凸のないタイプなので、影ができにくいもの筆者が気に入っているポイントです。

 

ブラウン系のフローリングとも相性がいい

わが家は、いろいろな色味が混ざっているヴィンテージ感のあるフローリングを採用。木目が目立つフローリングですが、グレーの壁紙はシンプルなのでとても相性がよく、暗過ぎないシックな落ちついた空間になりました。

巾木はホワイトで重すぎない印象に

壁紙とともに、巾木の色も悩んだポイント。リビングの床全体に色が入るので、ブラウンか白どちらにするか悩みました。というのも、窓枠は白、玄関に抜ける扉はブラウンを採用したので、どちらでも間違いはなかったのです。

結局、インテリアコーディネーターの提案で白を採用しました。ブラウンならより落ち着いた印象になったと思いますが、白にしたことでメリハリのある印象になりました。

 

大きな花柄カーテンも映える!

筆者の場合、リビングでくつろげるのは、一日の家事が終わった夜。その時間帯は、カーテンを閉めて過ごすので、カーテンとの相性も気になっていました。

グレーの壁紙は、選んだ白地に大きなブルーの花柄カーテンともマッチ。グレーの壁紙が、白×ネイビーの花柄カーテンをより引き立ててくれます。

天井は白い壁紙を採用したので暗くなりすぎない

天井は白の壁紙にしたこともあり、グレーの壁紙を採用しても暗過ぎることはありません。さらに勾配天井の部分は木目調にしたので、ナチュラルで温かな印象に。

 

マットな質感で汚れても掃除がラク!

壁紙には、凹凸があるものやコテ跡があるものなどいろいろありますが、筆者が選んだものは無地のマットな質感の壁紙です。

見た目重視で選びましたが、実際に住んでみると、手入れがラクなメリットもありました。

まだ子どもが小さいわが家は、汚れた手であちこち触られることもしばしば。しかし、白い壁紙の廊下などと比較し、汚れが目立ちにくい印象があります。

筆者が採用したのは塩ビ樹脂素材の壁紙。さらに表面はフィルム加工されているため、防汚や防臭機能に優れ、汚れても軽くふき取るだけで、すぐにきれいになるメリットまでありました。

グレーの壁紙を採用するにあたってはいろいろ悩み、完成までこの選択が正解だったか失敗だったかわからず不安でした。しかし、結果は大正解。どんな色の建具とも合わせやすく、昼間も夜も、とても落ち着ける空間になりました。