2匹のチワワと暮らす、ひとり暮らしの男性のマンションリノベーション事例です。54��1LDKの間取りをワンルームに。リビングと隣り合う和室は、オープンなベッドコーナーと、大きなケージを置けるウォークインクローゼットへと変えました。広く使えるようになったLDKの床材は、愛犬が歩きやすいクッションフロアに。

和室をなくし、愛犬のために明るい住まいに一新

Sさんは大の犬好き。2匹のチワワと一緒に1LDK＋ルーフバルコニーの中古マンションに暮らしています。じつは、S邸のリノベーションは今回で2回目。8年前の入居時に、リビングとDKの間仕切り壁を撤去し、青い壁紙に貼り替えるなどのリノベをしました。

もともと日当たりはよかったものの、「リビングと隣り合う和室の壁がなかったら、もっと明るいのでは、と感じていました」とSさん。

 

リノベでは和室をオープンなベッドコーナーとウォークインクローゼットにつくり替え、明るく、暮らしやすい間取りに変更。さらに重視したのが、愛犬にとっての快適さでした。

 

以前は和室だったスペースを、オープンなベッドコーナーに変更。隣接するウォークインクローゼットとの間はドアがないので行き来がしやすくなりました。

LDKに置いていた大きなケージは、ウォークインクローゼットを設けたことで生まれたスペースを生かしてすっぽりと格納。

 

その分、LDKは広々と使えるように。さらに床材は、愛犬が歩きやすいクッションフロアに変更しました。「今では部屋中を駆け回っています」と、Sさんはうれしそうに話してくれました。

リノベーション前の間取り

Sさんの家　東京都
・家族構成：本人50代　犬2匹
・工事費：500万円（税別、設計料込み。施主支給品は別途）
・物件価格：3000万円（税別、2015年購入時の価格）
・築年数：37年（1986年築）
・専有面積：54.00��

 

入居時に室内ドアを木目調シートで貼り替えたダイニングキッチン。今回のリノベでキッチンの扉を交換し、オープン棚を造作しました。

 

殺風景だった頃のルーフバルコニー。手すりにプランターを設置し、電飾や人工芝をプラスして、くつろぎの場に活用することに。

 

寝室として使っていた和室は、押し入れとともに撤去。障子も取り外し、天井や壁、床の内装もLDKにそろえて一新しました。

リノベーション後の間取り＆こだわりポイント

和室を撤去して1LDKからワンルームに変更。玄関や洗面室の収納を増やしたほか、Sさんが使いやすい高さに洗面台を造作するなど、暮らしやすさに配慮しました。

 

A.木目がやさしいナチュラルなキッチン

キッチンは扉つきのつり棚をオープン棚につくり替えました。下部にハンギングバーを取りつけて使い勝手もアップ。

シンク下などの扉は、ウッディな内装に合わせてラーチ合板＋黒い取っ手に変更して統一感を出しました。冷蔵庫の手前にはパイン材のパーティションを設置し、生活感を抑える工夫を。

 

B.壁面を活用した省スペース＆大容量の靴収納

玄関ホールに造作したオープンな靴収納は、湿気がこもりにくく出し入れがしやすいすぐれもの。

 

C.ほどよいこもり感で犬ものんびり

ウォークインクローゼットをつくったことで、リビングに生まれたスペースをケージ置き場に活用。その上に造作したカウンターは、ルーターや小物を置くのに重宝しています。

 

D.家具や植物が映える開放的なリビングダイニング

キッチンから眺めたリビングダイニング。「バルコニー側の窓の上がさびしかったので、棚を造作してグリーンなどを飾れるようにしてもらいました」。

 

E.ショップのようなおしゃれなウォークインクローゼット

ベッドコーナーに隣接するウォークインクローゼット。「室内窓のおかげで圧迫感がなく、換気もできて快適です」とSさん。

この家のデータ＆使われている素材と設備

建物規模：地上5階建ての4階

素材
床材：クッションフロア、タイル
壁：クロス、タイル
天井：クロス

設備
キッチン／既存
サニタリー／トイレ、ユニットバス：既存　洗面ボウル、洗面水栓：LIXIL

設計・施工たすかけ