幼稚園や学校からの配布物はたまる一方。管理が大変です。4年前に工務店で注文住宅を建てた日刊住まいライターは、この問題をキッチン横の洗面所につながる壁に、マグネットクロスを貼ることで解決しました。追加の費用はわずか2000円。プリント類がいつでも目につく場所があることで、紛失や提出し忘れもナシ。家族の伝言板としても活用でき大満足です。

幼稚園からもらってくるプリントの管理をラクにしたい!

筆者は、30代の夫婦と5歳の息子、4歳の娘の4人家族。4年前に庭つき2階建ての4LDKの家を建てました。

幼少期から、子どもたちのプリント管理に苦労する母の姿を見て育った筆者。「プリント管理は難しくて大変なこと」という認識がありました。ですから家づくりでは、管理がラクになる工夫を取り入れたいと感じていました。

工務店に希望したのは以下の2つです。

・うっかり忘れることがないよう、どこかにしまい込まない方法で管理したい
・アナログ派なので画像で残すより現物を手にとれるようにしたい

それに対して工務店が提案してくれたのは、マグネットクロスという磁石のくっつく壁紙。これはいいと、採用することを筆者は決めました。

 

キッチンと洗面所をつなぐ壁面にマグネットクロスを採用

わが家は、洗面所とキッチンをつなぐ壁面1面をマグネットクロスにしました。壁面の幅は約180cm。使用したマグネットクロスは、90cm幅だったので使用したのは2枚。価格は、ほかの壁紙と比較して、1枚あたりプラス1000円。ですからトータルでプラス2000円で施工できました。

色やデザインは、そこまで豊富に選べるわけではありませんでした。そのなかで選んだのは、周りの壁や天井と同系色の、クリーム色のシンプルなものです。

プリントを貼れる場所ができてチェックもスムーズ

ここからは、マグネットクロスを実際に使ってみてよかった点を紹介します。

 

●なんと言っても貼れるスペースが広い!

壁の全体をマグネットスクロスにしたので、たくさんのプリントを貼ることが可能。十分なスペースができて、管理がラクになりました。提出までに期間がある書類や、通年で貼っておきたいプリントなども、余裕で貼れるので助かっています。

プリント以外にも、子どもの応急処置方法や緊急連絡先など、すぐに確認したいものが貼っておけるのも便利。

 

●採用した場所もよかった!

洗面所とキッチンという、よく家事をする場所の近くにあるから、確認したいときにすぐチェックできるのもポイントです。子どもたちと帰宅後、荷物から洗濯ものや洗い物を出すついでにプリントも出してすぐ貼れるから、簡単にプリントのチェックができます。

■ちょっと惜しいと感じる部分も…

マグネットクロスを貼ったことはとても満足しています。しかし、ちょっと惜しいと感じる点もありました。

 

●普通の壁紙との違いやクロスの継ぎ目が目に入る

壁に対してマグネットクロスの幅がたりず、2枚貼り合わせて使用しています。そのため壁面の中央に、境目のラインができてしまいました。

 

また、ほかの壁紙とマグネットクロスとでは、デザインが異なるため、それが意外と目立ちます(写真左側がマグネットクロス)。

 

とはいえ、境目のラインはプリントを貼ってしまえば目立ちません。また、マグネットクロスと隣り合う普通の壁紙の面積が小さいこともあり、これらの問題はさほど気にしていません。

 

●マグネットクロスの磁力はそれほど強くない

採用したマグネットクロスの磁力は、一般的なホワイトボードなどと比べるとあまり強くありません。ですから100均などにもある強力マグネットを使用しています。

複数枚セットで貼りたいときは、クリップを使用。ちなみにマグネットトレーなどはずり落ちてしまい、使用できませんでした。

 

●広いスペースにプリントが並ぶため生活感が出る

壁にプリントをたくさん貼ることで、どうしても生活感は出てしまいます。しかし、普段あまり視界に入らない場所なので、そんなには気になりません。それに筆者は、整理収納が得意ではないので、貼ればOKという場所があるメリットの方が、大きいと感じています。

マグネットクロスを採用した壁面は、プリントをラクに管理するうえで、なくてはならない場所になりました。最近は、うれしいことに家族の伝言板としても活躍。採用して正解だったと満足しています。