30代夫婦のマンションリノベ：キッチンが家の中心。友人との団らんも楽しむ場所に
広いルーフバルコニーつきの中古マンションを購入し、スケルトンリノベーションした建築家の片山さん＆梁さん夫妻のキッチンを紹介。玄関を入ると白いタイルの土間が広がります。そして住まいの中心に位置する、キッチンを通ってルーフバルコニーに出られる間取りに。このキッチンができて、友人との団らんと料理がいっそう楽しくなりました。
ルーフバルコニーつきの中古マンションをリノベーション
50�屬旅�いルーフバルコニーがある中古マンションを購入し、スケルトンリノベーションした片山さん＆梁さん夫妻。特徴的なのは、玄関からルーフバルコニーに続く白いタイル敷きの土間。
「玄関を入ってすぐに土間とキッチンがあって、キッチンを通ってルーフバルコニーに出られる間取りにしたくて」と片山さん。キッチンの配置を考える際にポイントになったのが、ルーフバルコニーに面した腰高窓でした。
友人を招いて食事するのが大好きなふたりにとって、ルーフバルコニーは格好のホームパーティスペース。食べ物や飲み物をスムーズに受け渡しできるよう、腰高窓に向き合うようにキッチンを設置。
オープンなキッチンは間取り的にも機能的にもまさに家の中心
「キッチンの横に構造上抜けない柱があったのと、食べ物などの受け渡しスペースとして出窓にしたかったので、キッチンの壁はふかして奥行きをつくりました」と梁さん。
ふかすとは、「所定の寸法よりも厚くすること」です。出窓の奥行き分壁を部屋側に出す工事を行いました。
出窓部分も含めて、土間やキッチン回りの壁と床に選んだのは白い長方形のタイル。ルーフバルコニーが北向きのため、反射率の高い白くて光沢のあるタイルを選んだそう。
ふたりにとって、キッチン空間は家の中の中心的な場所であり、友人との団らんを楽しむ場所。以前はほとんど料理をしなかったという片山さんですが、料理をする楽しさに目覚めたと言います。
「この家のキッチンに育てられました（笑）。このキッチンじゃなければ、こんなに料理しようという気持ちにならなかったと思います」
ルーフバルコニーは家庭菜園の場であり、食事を楽しむ第2のダイニング！
キッチンの取っ手やキッチンツールをつるしている壁かけ、収納ラック、換気扇などはすべてIKEAで購入。
扉が90度開く仕様で幅が45cmと、コンパクトサイズのAEGの食洗機。
出窓スタイルにしたことで、作業スペースが広く確保できるというメリットも。
作業スペースを広く取りたい＆魚焼きグリルは必要なし＆清掃面から選んだのは、エレクトロラックスの2口縦型のIHクッキングヒーター。
ルーフバルコニーに面した窓のおかげで飲み物や食べ物の受け渡しもスムーズ！
この家のキッチンプラン
DATA
所在地：東京都
家族構成：夫30代 妻30代
専有面積：59.41�屐椒襦璽侫丱襯灰法�50.32��
片山さん＆梁さんの得意料理＆キッチンアイテム拝見！
塩、しょう油、砂糖のたれに漬けこんだ鶏もも肉をトースターで両面をこんがりと焼いた鶏肉の蜜焼き。
鶏肉の蜜焼きは、シラスと塩昆布の炊き込みご飯と一緒にいただきます！
取っ手が着脱でき、入れ子式に重ねてコンパクトに収納できるクリステルの鍋。
デロンギの電気ケトルは温度が選べるのと、ドリップしやすい細い注ぎ口がお気に入り。
イッタラのビアグラスはワイングラスとしても使えるところがいい。食洗機にも対応。
クイジナートのノンフライオーブントースター。1台で料理、パン、お菓子もつくれて万能。
旅の思い出も詰まった、濃淡のグラデーションが美しい小鉢。栃木県の益子陶器市で購入。
●片山豪さん（左）と梁イェリムさん（右）
ともに筑波大学大学院を卒業後、設計事務所などで経験を積み、2022年に「文生堂」でふたりの活動をスタート。現在、片山さんは建築設計事務所で設計士として、梁さんは大学の研究員として働きながら、今後は「文生堂」で幅広く活動予定
