50代、築50年の団地にひとり暮らし。快適な一方、こんなデメリットも… :11月に読みたい記事
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50代は、これからの暮らしについて考え始める人も多い年代。ブロガーのきんのさんも、50代で都内の新築マンションから築50年越えの団地に引っ越したそう。メリットの多い団地暮らしですが、じつはデメリットもあるそうで…。きんのさんが快適に過ごすために実践している対策と一緒に教えてもらいました。
記事の初出は2022年11月。内容は執筆時の状況です。
団地暮らしのここがデメリット。お金と手間がかからない対策法
築50年越えの団地をリノベーションして暮らしています。暮らしがシンプルになり、老後資金も貯めやすくなるなど、メリットも多い団地暮らしですが、じつはこんなデメリットも。
●築年数が古い団地は、冬の結露が大問題
築年数の古い団地は、窓の断熱性能が低い傾向にあります。そのせいで、私が住んでいる団地も冬場は窓が水滴でベチャベチャ状態に。団地はコンクリート造なので、木造住宅よりも通気性が悪い場合が多く、その分、カビの発生リスクも高くなりがちです。
そのため、団地で暮らすなら結露&カビ対策は重要です。放置すると壁や服、鞄にまでカビが発生して大変なことに。なるべくお金と手間がかからない対策を日々模索しています。
●うっかりカビ発生!わが家でカビ対策が必要だった場所
団地暮らしは湿気との戦いと聞いていたので、リノベーションで入れられるところには断熱材を入れ、窓ガラスは二重サッシに変更しました。マンションのように24時間換気システムがないので通年カビを警戒し、換気もマメにしています。
団地に引っ越して1年目、水まわりは手入れをしていたせいか思ったほどカビの被害はありませんでした。ところが「壁にカビ?」「クローゼットの服が濡れている?」など、以前のマンション暮らしでは考えられなかった場所にカビや異変が発生し、初年度は結露&カビに惨敗でした。
わが家の場合は、、こんな場所には湿気がたまりやすかったです。
・窓がある壁、外壁に面した壁は結露しやすい。とくに北側窓は注意!
・押入れやクローゼット内は、閉めっぱなしだと湿気がこもる
・家具は壁にピッタリつけて設置すると、裏側にカビが発生
・外壁近くの天井、見上げたら黒いポツポツが
・靴箱は、あけたらカビ臭いにおいが
●試してみたけれど、じつはNGだった掃除や片づけ
試してみたけれど、あまり効果がなかった掃除や片づけもありました。
・窓をあけるだけ
・カビた場所をゴシゴシ強く擦る、長時間のお掃除
・外出から戻ったら、靴や服をすぐ片づける
カビ対策では、空気は循環させないと意味がありません。カビた場所をゴシゴシ擦ると傷ができて汚れが余計にたまりやすいです。また、カビ取り剤を使っての長時間の掃除は体にもよくありません。無意識にやっていた帰宅後の靴や服の片づけは、汗などの湿気を吸ったものをそのまま収納することになり、クローゼットや靴箱の湿気を増やしていました。
●「効果あり!」な結露&カビ対策
わが家では試行錯誤により、結露&カビの発生をかなり抑えることはできました。私がやっている対策は
・複数の窓をあけてまめに空気を入れ替え、途中のドアもあけはなす
・壁から数cm程度隙間をあけて、家具などを設置する
・ソファやカーペットを敷きっぱなしにない(私は捨てました)
・クローゼットや玄関、靴箱に除湿剤をおき、つめ込みすぎない
・クローゼットは定期的に扉をあけて、サーキュレーターで空気を循環させる
・外出後の靴や服は、1時間以上たってから収納する
これ以外にも、そもそもの持ちものを減らす、日頃からちょこちょこ掃除しておく、といったことも心がけています。
●結露&カビとの戦いは長期戦。楽しみつつ改善していきたい
団地に引っ越してからソファーやカーペットは捨て、ものをなるべく少なくした生活を目指し始めたのは結露、カビが発生しやすい環境であることも一因です。なるべく掃除はしたくないズボラ人間なので、持たないのがいちばんの対策。
団地に住む限り続く結露&カビとの終わりなき戦い、この冬は結露対策と暖房代節約の一石二鳥を狙って、北窓のカーテンを外して断熱シートを貼ります。これでカーテンの黒カビポツポツ問題が解消されるはず。
結露&カビ問題は団地暮らしのデメリットではありますが、工夫が功を奏したときのよろこび、達成感はかなりなもの。楽しみながら団地生活を快適に改善しています。
『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(扶桑社)では、団地暮らしのメリット・デメリットや、年金生活の予習としての月12万円生活、お楽しみも大切にする食費節約のコツといったアイデアをたっぷり紹介しています。