1人1台スマホやタブレットを持ち、映像や音楽を楽しめる時代。あえてリビングに大きなテレビを置かないという選択もあります。6年前に中古住宅を購入してリフォームした日刊住まいライターは、代わりに大きな本棚を設置。本に触れる機会も増え、優しい雰囲気のなか過ごしています。かかった費用、その後の家族の変化を詳しくレポート。

テレビは観ないけど本はたまる！出した結論は？

30代の筆者は、40代の夫と子ども2人（7歳・3歳）の4人家族。6年前に3SLDKの中古戸建住宅を購入。リフォームして暮らしています。

以前、住んでいたマンションでは、第一子を出産した頃から、子育てに関する書籍や絵本が、みるみる増えていきました。また、夫も読書好きで、リビングや仕事部屋、寝室などさまざまな場所に本が置いてある状態。リビングには50インチのテレビを置いていたものの、たまの映画鑑賞くらいにしか使いません。

「全然観ないし、リビングにテレビは必要ないのでは？」「それより大量の本を収納できる大きな本棚があるといいかも！」という話になり、購入の際のリフォームで、リビングに大きな本棚を設置しようと決めました。

 

費用は25万円！インテリアにもなる重厚感のある本棚

中古住宅を購入し行ったリフォーム内容は、全部屋のクロス貼り替えと、ウッドデッキの作製、そしてリビングの本棚設置です。

 

ウォルナットカラーのウッドに、アイアンがポイントに入っているような重厚感のあるテイストで…。そんな筆者の好みのテイストを工務店に伝えたところ、写真の「ウッドワンツムハコ」という商品を提案されました。

アイアン調のブラケットと厚みのある棚板。本棚としても、小物を飾るスペースとしても使えそうな点が気に入りました。

 

もともとテレビを置くスペースとして、想定されていた場所に本棚を設置。サイズは、高さ220×幅180×奥行30�僂任后�施工はものの半日で終了。本棚以外のリフォームも一括で依頼していたので一部割引されて、かかった費用は25万円ほどでした。

壁一面の本棚は収納スペースとしても活用！

本棚の最下部分は、収納スペースとして活用しています。色の統一感が出るよう、IKEAの「トロファスト収納ボックス」のブラックを活用。全体のインテリアになじむ収納になっていてお気に入りです。

 

自然に本を手に取る、温かみのあるリビングに

生活の中心となるリビングに本棚を設置したメリットは、温かみのある空間になったことです。冷たい印象の大きなテレビスクリーンでなく、紙でできた本が置かれていることで、ホッとできる雰囲気になりました。

また、大人も子どもも、日々本に触れる生活に変化。筆者も、料理に悩んだときは料理本をさっと出して調べたり、自分時間ができれば趣味の本を読んだりして楽しんでいます。子どもたちはというと、時間があれば本を出してひとりで読み始め、知りたいことがあると図鑑を開いて調べています。寝る前にしている、読み聞かせの絵本を選ぶこともスムーズです。

リビングが散らかりやすい点は気になる

リビングスペースが本で散らかり、生活感が出ることはちょっとしたデメリット。

子ども2人が本を出しては放置の繰り返し。それぞれの本の場所が決まっているので戻すだけですが、日々片づける時間が必ず取られます。また、身長より高い位置まで本がずらっと並んでいるので、リビングが狭く感じてしまう点もあります。

そんなこともありましたが、思いきってリビングに設置した本棚のおかげで、家族の読書時間が増えました。落ち着きのある雰囲気のなか、有意義な時間を過ごすことができています。