テレワークが増えたとはいえ、書斎をつくるのが正解か、じっくり検討しましょう。3年前にハウスメーカーで注文住宅を建てた日刊住まいライターは、書斎の代わりに食卓とワークデスクを兼ねたカウンターキッチンを採用。家を大きくすることなく、食事も仕事もスムーズにこなせて満足しています。カウンターには手元を照らすLED照明や、パソコンをしまえる引き出など、マネしたい工夫がいっぱい!

書斎スペースがほしい!でも家は大きくしたくない

筆者は、3年前にハウスメーカーで注文住宅を建てました。延床面積27坪の総2階の家で、妻と2匹のネコたちと暮らしています。

家を建てる理由のひとつに、ネコたちと気兼ねなく暮らしたいという願いがありました。戸建てに住めば、深夜にはじまるネコたちの運動会も、自由に放任できると思ったからです。

とはいえ夫婦ふたりの生活に、それほど大きな家はいりません。むしろコンパクトに建てた方が、暮らしやすいのではと思いました。

ただ、間取り検討中、書斎をつくるかについては、大いに悩みました。これまでの暮らしを振りかえると、パソコン作業はダイニングテーブルで。また、資格試験の勉強も、食事のあとに、同じテーブルでやっていて、とくに不満を感じていませんでした。つまり、書斎がなくてもことたりていたのです。

それならカウンターキッチンにして、食事のときだけでなく、ワークスペースとしても活用しよう。そうすれば、家を大きくしなくてすむと思いました。

 

カウンターキッチンが食卓とワークデスクを兼ねる

朝食は、夫婦で出勤時間が違うため各自で用意。そのかわり夕飯は一緒に食べるようにしています。

シフト勤務の妻は、帰りが遅い日があります。そんな日は、帰宅してすぐ食事ができるよう、筆者が下準備や調理をしておきます。

ちなみにセッティングは、冷めないよう妻が帰ってきてから。カウンターキッチンだと、料理の配膳もスムーズ。あわてることなく準備できて、温かく食べられます。また、食事のあと片づけも、おっくうに感じず動けるのでよかったです。

間に立ち上がりがあるので、水はねもなし!

わが家のカウンターキッチンは、キッチン部分とカウンターの間に高さ37.3cmの立ち上がりがあります。それによりキッチンで料理や洗い物をしていても、水はねを気にせず作業を始めることができます。

ワークデスクとして作業するのは、夜や休日です。もし書斎をつくっていたら、わざわざ書斎に向かうことになっていたでしょう。しかし、このプランにしたことで、資料にちょっと目を通しておこうとか、ブログに家づくりのことをまとめようといったことも、軽い気持ちで取りかかることができます。この方が筆者に合っていました。

 

手元を照らすLED照明とパソコンをしまえる引き出しも!

奥行きが43.3cmあるカウンターは、ワークデスクとして使うにも申し分のない広さです。前面の壁は、マグネットがつけられる仕様でメモを貼っておけます。

 

左右にコンセントがあり、パソコンやスマホの充電もできます。また、前面の上部には手元を明るくするLED照明がついているので、わざわざデスクライトを置く必要がありません。ライトをわざわざ移動する必要もないので、食卓と兼用して使うわが家にとって、とても助かっています。

またパソコンを使っていても、食事のタイミングには、備えつけの引き出しにサッとしまうことができます。

 

ワークデスクとして使うことを考慮し、ブックシェルフをつけました。ちなみにブックシェルフの下は、プリンターを置ける高さにしました。

息抜きや気分転換がしやすい環境

作業に疲れたら、コーヒーをいれてリフレッシュしています。キッチンにすぐ向かえるのも、カウンターキッチンならでは。作業に戻っても、コーヒーの香りに包まれ気分転換に。意外とカウンターキッチンでも、オンとオフの切り替えやメリハリができています。

家づくりのなかで、書斎への憧れもありました。確かに集中しやすい環境と、プライベートな空間は魅力的です。ただ、日々の生活のなか、まとまった時間がとれない筆者にとって、書斎をつくってもあまり活用できなかったことでしょう。

食事もスムーズにできて、仕事をするときも使いやすいカウンターキッチンにして、満足な暮らしを送ることができています。