アトレティコ戦では厳しいマークに苦しんだ久保。(C)Getty Images

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 現地10月8日に行なわれたラ・リーガの第9節で、久保建英が所属するレアル・ソシエダは強豪アトレティコ・マドリーとアウェーで対戦。1−2で敗れた。

 久保が4−3−3の右ウイングで先発し、65分までプレーしたこの一戦で、物議を醸しているのが、ハンドを巡る2つの判定だ。

 まずは66分、ソシエダのCKの際、MFブライス・メンデスのヘッドがアトレティコのFWアルバロ・モラタの手に当たる。VARが介入し、オンフィールドレビューとなったが、ノーハンドとなった。

 もうひとつが、決勝点となったアントワーヌ・グリーズマンのPKが宣告された場面だ。87分、グリーズマンのシュートが競り合いの後で倒れていたソシエダのFWカルロス・フェルナンデスの腕に当たり、ハンドの判定となった。このシーンでは、オンフィールドレビューは行なわれなかった。

【動画】判定は妥当? ソシエダが「理解不能」と憤慨したノーペナルティ&決勝PKを献上したハンド
 モラタの手に当たった最初のシーンの後、ソシエダの公式X(旧ツイッター)は、「誰かハンドについて説明してもらえますか?」と異例の投稿。スペインメディア『El Desmarqu』のギプスコア版は、この場面をこう伝えている。

「彼の手が身体から離れていたこと、不自然なスペースを埋めていたこと、ボールを軌道から逸らしたことなどから、ペナルティは明らかであるように思えた。この判定により、文字通り何が起こったのか理解できなかったレアル・ソシエダは爆発した。『誰か説明してもらえますか?』と公然と質問を投げかけたのだ」

 また、ソシエダの公式ホームページに掲載されたマッチレポートでも、ムヌエラ・モンテロ主審のジャッジを批判している。

「ヘディングシュートがモラタの手に当たり、VARの当然の指摘を受けた主審はホイッスルを鳴らさないことを決定した。理解不能だ」

「試合は引き分けかと思われたが、今度は主審がためらうことなくホームチームに有利なPKを与えた」

 ソシエダサイドの怒りは収まらないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部