フェンシングの加納虹輝【写真:Getty Images】

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杭州アジア大会、フェンシング男子エペ個人

 中国で開催されている杭州アジア大会は26日、フェンシングの男子エペ個人決勝が行われ、東京五輪団体金メダリストの加納虹輝(JAL)が金メダルを獲得した。1978年の荒木敏明以来、個人では日本勢45年ぶりの金メダル。決勝は古俣聖(本間組)との史上初の日本人対決だったが、日本人選手の決勝進出自体、45年ぶりだった。

 準決勝でまずは古俣聖が香港のホ・ワイ・ハンに15-12で勝利。第1ピリオドは2-3とリードされていたが、第2ピリオドで怒涛の7連続ポイントを記録するなど圧倒した。続けて加納がE.アリムジャノフ(カザフスタン)と対戦。危なげなく15-9で勝利した。

 日本人選手の決勝進出は45年ぶり。アジア大会決勝で日本人同士の対決は初だった。迎えた決勝戦、第1ピリオド残り1分30秒で加納がポイントを先取。その後も得点を重ねた加納が9-3とリードして最終ピリオドに突入。ここでも出だしから3連続ポイントを奪うなどリードを広げ、15-7で古俣を破った。

 愛知出身の加納は2019年ワールドカップで優勝するなど国際大会で実績を残し、東京五輪では山田優、宇山賢、見延和靖とともに男子エペ団体の金メダルを獲得した。日本フェンシング史上初の快挙だった。

(THE ANSWER編集部)