ミサイル攻撃が連続成功。

ロシア海軍の会合狙って攻撃か?

 ウクライナ空軍は2023年9月24日、イギリスが供与した巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」を用いた攻撃の有効性について発表しました。


ウクライナ軍で「ストーム・シャドウ」の発射が可能であるSu-24M(画像:ウクライナ国防省)。

 これは、9月22日の攻撃により、クリミア半島のセヴァストポリにある黒海艦隊の司令部を破壊したことを受けてのものです。この攻撃はロシア海軍の同司令部での会合を狙って行われ、3発以上のミサイルが司令部に着弾。少なくとも9人が死亡、16人が負傷し、その死者の中には南部軍司令官であるアレクサンドル・ロマンチュク大将が含まれているとウクライナ国防省情報総局は発表しました。

 ウクライナ空軍は、9月13日にもセヴァストポリに「ストーム・シャドウ」での攻撃を行い、キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」と、ロプーチャ級揚陸艦「ミンスク」にかなりの損傷を与えたことが明らかとなっています。

 ミサイル攻撃成功の理由をウクライナ空軍のユリー・イフナット報道官は「防空システムが強固なはずのクリミアでも西側の巡航ミサイルには対処できない。ミサイルは迎撃されたものもあるが、こうして目標に到達している」とロシアの防空網は巡航ミサイルに対して無防備だと説明し、大きな成果をアピールしました。なおウクライナ空軍は、北大西洋条約機構(NATO)など西側諸国からのさらなるミサイル支援を要請しています。

※一部修正しました(9月25日19時05分)。