3歳の次女ちゃん、眼科の視力検査にて大きな声で「みぎ!ひだり!ん〜、まえ!!」。(え!まえ?)と、他の人の笑いを誘ったそう。その日の出来事からおにぎりのモチーフに。

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 みぎ、した、うえ…おにぎりに施された“視力検査表”の海苔アート。よ〜く見ると、ランドルト環(かん)の中にある言葉が隠れてる! 作ったのは主婦のじょいさん(@joy.onigiri)。この他にも、トーナメント戦にあみだくじなど、斬新な海苔アートの中にある言葉を潜ませたユニークなおにぎりが多数。SNSでは「類まれな海苔細工の真骨頂」「発想力ヤバイw」のコメント寄せられている。おにぎりに隠された言葉と、“斜め上”おにぎりを作る理由とは。じょいさんに話を聞いた。

【写真】中の具材分かる? 進化した仕掛け付き“具材名海苔アート”傑作選

■楽しい海苔アート、影響を受けたのは“駄菓子のおまけ”

 視力検査表に隠れているのは、『こんぶ』の文字。実はこれ、じょいさんが10年ほど前に考案した“具材名海苔アート”の進化系だ。

 毎朝、お昼のおにぎりを受け取ると「今日の具材は何?」と確認するご主人のため、ひとめで中身がわかるように始めた“具材名海苔アート”。当初は、『たぶん昆布』『たしか沢庵』など、文字のみだったが、次第に様々な仕掛けつきに。トーナメント戦の結果やあみだくじを辿ると具材がわかるもの、キューピッドさんの文字盤に具材名が隠れたものなども。

――「視力検査」に「トーナメント戦」、さらに「キューピッドさん」「あみだくじ」「ルーレット」…進化した“具材名海苔アート”は、もはや具材名がひと目では分からなくなっています(笑)!

【じょい】 確かに分かりづらいですね(笑)。最初は簡単な文字やキャラクターだったり ひと目でわかる様なモノを作っていたんですが、構図を考えるのが楽しくなってきて、思いついた物を作ったりした結果、ちょっと普通と違う“斜め上”の海苔アートになりました。

――進化版・具材名入りおにぎりに対するご主人の反応はいかがでしょうか。

【じょい】 旦那さんより、職場の同僚の方が毎回楽しみにしてくれているようで、その方に向けて作っている気がします(笑)。

――そうなんですね。それにしても、発想力がすごいです! 新作を楽しみにしているフォロワーさんもいるかと思います。アイデアや着想はどのように?

【じょい】 うれしいです。旦那さんは何もコメントしないので“自己満”の世界でした。子どもの頃に駄菓子のおまけで当たりやはずれ、ちょっとした迷路だったりくじや占いが付いてたじゃないですか。すごい楽しませて貰った記憶がありまして。そこから影響受けてると思います。あとは七夕近いなーと思ったら短冊にしてみたり、ホラー番組見てたら、コックリさん作ったら面白いかな?と日々の出来事からヒントを得ています。

■「の」は「C」で代用、海苔アート歴10年のテクニック

――SNSでは細工の細かさに驚きの声も上がっていました。

【じょい】 もう10年以上、海苔アートしているので、慣れかと思います! 前までは文字をハサミで切ってから貼るだけでしたが、今はハサミで切った後に貼り付けながら海苔を動かして形作る様にしてます。例えば「の」を作る時は少し大きめにCの形に切り、それをおにぎりに貼り付けながらピンセットでくるっと丸めて「の」の文字にしてます。

――なるほど! 色んな文字で応用ができそうですね。海苔アートおにぎりは時間に余裕がある時だけ、とのことですが、ここ最近のおにぎりでご家族に好評だったものを教えてください。

【じょい】 5歳児と3歳児の子どもに作った平仮名おにぎりですね。文字の読み書きができるようになったので、ちょっとしたメッセージを貼ってます。「きょうは〇〇って書いてあったよー」「明日はなんて書くの?」と毎回楽しみにしてくれてて可愛いです。お弁当の日は、帰宅してから読めたか答え合わせしたりして癒されてます。

――ご家族に楽しみにされると作り甲斐もありますね。

【じょい】 そうですね。そして、やっぱり自分が細かい作業をするのが好きなので、趣味やストレス発散、そんな感覚で続けています。フォロワーさんからあたたかいコメントを貰えるのもモチベーションアップに繋がってますね。ありがたいです。

――最後に、今後の展望をお願いします。

【じょい】 誰も思いつかない、作ってないモノを作りたいですね。今の所全然思いつかないですが(笑)。で、やっぱり反応のうすーい旦那さんが驚く物を作りたいです。お腹を満たされたらそれで満足しちゃう人なので。それが目標です。