右肘靭帯損傷を知った上で2試合目に出場していた大谷。エ軍・ミナシアンGM「彼は動揺しなかった、『プレーしたい』と」

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ミナシアンGM(右)Photo by John McCoy/Getty Images

<2023年8月23日(日本時間24日)ダブルヘッダー ロサンゼルス・エンゼルス - シンシナティ・レッズ @エンゼル・スタジアム>

1試合目:ロサンゼルス・エンゼルス 4-9 シンシナティ・レッズ
2試合目:ロサンゼルス・エンゼルス 3-7 シンシナティ・レッズ

エンゼルスの大谷翔平(29)は、本拠地でのシンシナティ・レッズとのダブルヘッダー第2試合に「2番・DH」で先発出場を果たし、5打数1安打1得点を記録した。

ダブルヘッダー第1試合で44号2ラン本塁打を放ったが、投手としては、今季最短の2回途中で緊急降板。その後、代打を出され、その試合は退いた。

状態が心配される中、第2試合に「2番・DH」で先発出場し、第3打席にライトへの2塁打を放った。

試合は、序盤からレッズ打線に捕まり、大量7失点で敗れた。エンゼルスは9年ぶりのプレーオフ進出を目指している中で4連敗を喫し、今季ワースト借金6となった。

2試合目終了後、ミナシアンGMが会見に登場。大谷が右肘靭帯損傷のため、今季残り試合を登板しないことが発表された。

投手・大谷は2018年に右肘の内側側副靱帯を損傷し、トミー・ジョン手術(内側側副靱帯の再建手術)を受け、2020年に復帰している。

今季は23試合に登板し、132イニングで10勝5敗(ア・リーグ8位)防御率3.14(同3位)奪三振167(同5位)被打率.184(同1位)奪三振率11.39(同2位)を記録している。2年連続2桁勝利は達成したものの、規定投球回には届かず、2年連続投打両方での規定到達とはならなかった。

手術に関しては現状未定で、8月25日(同26日)から敵地・ニューヨークでのメッツ戦に帯同するかどうかも未定だという。

■ミナシアンGM 2試合目終了後会見

Q.右肘靭帯の損傷?

そうです。この先のプランや詳細は、現時点ではありません。

彼は2018年にも同様の経験をしています。とは言え、日毎に状態を見て判断していきます。残念なニュースです、彼に同情します。どうすることもできません。ここから復活できる選手がいるとすれば、それは彼です。

Q.手術は?

まだ決まっていません。

2試合の間にわかったことで、試合直前に画像を得て短時間で話し合いをし、彼の代理人バレロ氏とも話をしました。とても不運なことです。

ただ、彼が2試合目にプレーしたことは彼の性格をよく表しています。どれだけ彼がプレーすることを好きか、どれだけチームメイトやこの場所のことを思っているか。とても感動しました。

Q.大谷自身は、2試合目に出場する前に右肘靭帯損傷のことを知っていた?

はい。われわれは試合と試合の間に話し合いをしました。

Q.大谷はどう受け取っていた?

彼はプロです。人によってリアクションは違いますが、彼は動揺しませんでした。

「今夜プレーできる?今夜プレーしたい」と。

彼はメンタルが強い人間です。彼のやっていることを考えれば、そうであるはずです。彼の向き合い方、彼がプレーした事実は感動を超越します。

Q.この後のニューヨーク遠征に帯同する?ここに残って治療する?

今夜話し合って、明日朝にもまた話し合います。今はわかりません。

彼がニューヨークに行って、ラインナップに入っていたとしても驚きはしません。彼がどれだけプレーしたいのかを知っています。可能性はあります。

彼には考える時間、身近な人たちと話をする時間が必要です。セカンドオピニオンで外からの視点や違う意見を得て、何が必要かを確認します。情報が出てくれば彼は正しい決断をして、彼がやりたいことを決めるでしょう。われわれは彼の決断をサポートします。