マグショットでとびきりの笑顔を見せる23歳のラヤンナ・ベル・ブロック。2018年の万引きから始まり、少なくとも11回の逮捕歴がある(画像は『The Messenger 2023年7月25日付「Homelessness, Drug Abuse and Expulsion」(Madison County Detention Center; Boyle County Sheriff’s Office(2))』のスクリーンショット)

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「超イケメン囚人」として2014年、マグショットが世界中に拡散し、その後はモデルや映画デビューまで果たした米カリフォルニア州出身のジェレミー・ミークス(39)。そんなジェレミーのような存在になりたかったのか、マグショットでとびきりの笑顔を見せる米ケンタッキー州出身の23歳の女に熱い視線が注がれている。米ニュースメディア『The Messenger』などが伝えた。

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罪を犯した女性のマグショットばかりを集めたInstagram「Mugshawtys」に最近、ラヤンナ・ベル・ブロック(Rayanna Belle Brock、23)のマグショットが複数投稿されて話題となっている。

人々が注目したのは、マグショットとは思えないラヤンナの“笑顔”で、本人は「Mugshawtys」の中で逮捕に至った経緯を説明したり、「これは私の最もお気に入りのマグショット」「また戻って来たわ」「ママ、またやっちゃったわ! みんな、これは私よ!」などといったコメントまで残している。

ラヤンナの初マグショットは2018年3月6日、まだ18歳の時で、ケンタッキー州ボイル郡で万引きをしたほか、警察官への無謀な危険行為(不当に重傷又は死亡の危険にさらす行為)で逮捕され、翌7日にもほぼ同様の罪により2枚目のマグショットを撮られていた。

その後の犯罪は以下の通りである。

・2019年1月7日、ケンタッキー州ファイエット郡で保護観察規定に違反
・2020年7月19日、テロを引き起こす脅威(第3級)、ストーカー行為(第2級)、コミュニケーションハラスメント
・2020年9月16日、名誉棄損及び法廷侮辱罪
・2021年3月9日、ヒューストンビルでの車両の無断使用及び器物損壊罪(車は大破)
・2021年11月26日、前回の逮捕に対する警察署および裁判所への出頭義務違反
・2021年12月7日、マリファナ所持、盗品所持、バージニア州の警察車両から警察官の帽子、テーザー銃を盗む
・2021年12月15日、7日の件と同様
・2022年7月19日、銃器窃盗
・2023年1月16日、銃器窃盗

5年間で逮捕歴11回超と、23歳とは思えない犯罪歴を持つラヤンナ。その転落人生の原因については、ホームレスになったこと、抗不安薬ザナックス(Xanax)の過剰摂取、薬物依存、3つの大学からの追放、個人的な悲劇などを挙げており、マグショットの笑顔についてはこう明かしている。

「正直に言うと、マグショットで笑っているのは薬でハイになっていたから。他のことは何も考えていなかったのよ!」

そんなラヤンナの両親は現在、刑務所に服役中で、ラヤンナは「両親はいつも刑務所にいるか、ホームレス状態だった。だから私が人生のほとんどを一緒に過ごしたのは祖父母。でも祖父母は、高校に通っていた17歳の時に数か月違いで亡くなり、私はその後、親戚の家を転々としたの。そうして次第に学校に通いきれなくなったのよ」と語っている。

それでもラヤンナは高校のカウンセラーらに支えられ、ケンタッキー州にあるキリスト教系の私立ジョージタウン・カレッジへ進学したが、幻覚作用があることで知られる薬物LSD(アシッド)に手を出して退学処分となった。またその後も、州立ウェスタン・ケンタッキー大学、続けてイースタン・ケンタッキー大学から追放され(2021年)、ヘロインの過剰摂取で命の危険を感じたり、感情の起伏が激しく常に混乱するなど精神的に不安定な時期が続いたという。

ちなみにこれらのマグショットを見た人は、「まだ23歳なのに。気の毒」「成長しなくちゃ!」「笑顔は可愛い。でもやばいだろう」「こんなことで有名になりたくないね」「悪夢」「ちっとも学んでない」「親が悪い」といったコメントを寄せていた。しかし本人は、人生のどん底にいた時にある友人に助けられて薬物を断ち、現在はボーイフレンドや義父、友人らの支えを受けて人生をやり直そうと努力をしているという。

今後は学校に戻り、若い薬物依存者のためのカウンセラーになるのが夢だそうで、TikTokでは、自身のことを「無秩序(カオス)の女王(the queen of chaos)」と呼んで動画を投稿し、こう述べている。

「私の人生はハチャメチャで後悔ばかり。ただ常に刑務所に入っているのは、本当の自分ではないの。本当のラヤンナは他にいるのよ!」

そんな彼女には、「綺麗だし、第2のジェレミーになれるかもね!」「応援しているよ!」「SNSの投稿を楽しみにしているわ」といった声が届いているようだ。

画像は『The Messenger 2023年7月25日付「Homelessness, Drug Abuse and Expulsion」(Madison County Detention Center; Boyle County Sheriff’s Office(2))』『mugshawtys 2023年7月16日付Instagram「terroristic threatening in the 3rd degree」「same mugshawty from yesterday」』『Rayanna Brock 2023年7月25日付Instagram「follow me on tiktok」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)