「バーチャ場」内で製品やサービスを発表

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メタバース空間「バーチャ場」で、「新製品発表会 in VR」が2023年7月26日に開催された。メタバース事業や食品など3企業が、自社製品やサービスの特徴について発表するイベントだ。

バーチャル会場という特性を生かし、東京本社の会社だけでなく、福岡に拠点を置く企業も参加した。進行役はVR記者カスマルだ。

パジャマ姿でもデートできる

最初にアバター姿で発表したのは、恋愛メタバース「Memoria」を運営する「Flamers」(東京都港区)代表の佐藤航智さん。メタバース空間で恋人を探したり、デートをしたりできるサービスだ。パソコンやVRゴーグル向けに提供するほか、今後はスマートフォン向けアプリもリリース予定とのこと。

通常のマッチングアプリと異なり、お互いアバターなので見た目の印象から入らず、内面から相手を理解する恋愛ができるという。たとえ現実でパジャマを着ていても、問題なくデートが可能なのはメタバースならではだ。

ワールド上の間違い探しや話題が書かれたサイコロなど、話のきっかけになるコンテンツも用意している。「(会話が苦手でも)Memoriaの中ならしゃべれるという空間を目指しています」。発表会の時点で約1500人が登録し、婚約に至った例もあるとのことだ。

次に発表したのは、各種商品開発を手がける「コウダプロ」(福岡市)。広報の原口水月さんが登壇した。メタバース空間の利用は「人生初体験」で、不思議な気分だと語る。「日常のちょっとしたお悩みを解決する商品」との触れ込みで紹介したのは、「大人のカレースパイス」と「カラッとペーパー」だ。

「大人のカレースパイス」は、本当は辛いカレーが好きなのに、自宅で子どもに合わせて甘口カレーを作ると物足りないとつぶやいていた社員の声がきっかけで生まれた。個包装の粉末で、スパイスのほかガーリックやオニオンを配合。カレーに足すだけで、おいしく味を変えられるとのことだ。

「カラッとペーパー」は、唐揚げが好きだという原口さん自身が開発した。弁当などに入っている唐揚げが、時間が経つと食感が劣化してしまう悩みを解決するべく、研究。唐揚げ全体を立体的に包む「緩衝材」というアイデアを思い付いた。商品は、いくつもの切れ込みが入った紙。通常のキッチンペーパーとは異なり、唐揚げを立体的に包むことで唐揚げとの間の接地部分が増え、多くの油や水分を吸収できるという。

おすすめレシピを披露

最後の発表者は、大塚食品のHikariさん。こんにゃく粉などを使った米粒状の加工食品「マンナンヒカリ」を紹介した。ご飯と合わせても違和感がないよう、見た目やにおいに配慮して開発されており、コメに混ぜて炊くだけでカロリーカットが図れる。もともとは病人向けの「特別用途食品」として2001年に発売し、08年に一般食品として販売開始。23年で、発売22年目となる。

「(マンナンヒカリ入りのご飯を)1日3膳食べた場合、ランニング何分相当(のカロリーカット)に当たると思いますか、カスマルさん?」

司会者に突然クイズを出題するなど、小気味よく発表を進めていくHikariさん。カスマルは正答できなかったが、219kcalのカロリーカットが可能で、ランニング30分に相当するとのことだ。

チャーハンに入れたり、コロッケに混ぜてライスコロッケとして食べたりと、アレンジレシピへの活用も可能という。Hikariさんのおすすめレシピは、炊飯器にマンナンヒカリや鶏肉を一緒に入れて作るサムゲタンだ。

Flamersとコウダプロの発表の様子は、記事下部にあるYouTubeのアーカイブから視聴できる。