身バレでバレエ講師をクビになったセクシー女優が胸中を告白。「いつかこのときがくると思っていた」「バレエも女優も極めたい」 経歴詐称の噂は真っ向否定

6月中旬、現役バレエ講師をしていたセクシー女優・藤かんなさん(33歳)が、“身バレ”によってその職を追われた。渦中にいた彼女はあらためて何を思うのか。話を聞いた。

「身バレはいつかあるだろうと思っていたが…」

4歳から29年間、熱心にバレエのレッスンを受け続け、大阪大学大学院卒業後は某理系メーカーの研究員や商品開発部署で勤務するリケジョリーナだった藤かんなさん。

「自身の殻を破りたい」と会社員として働きながら、昨年2月にセクシー女優デビュー。同年9月、勤務先に女優の件がバレて自主退職した後も、それまでと変わらずバレエ教室でレッスンを受けつつ、そこでバレエの講師も務めていた。そして女優業とバレエ生活という二足のわらじで過ごす日々を自身のTwitterに発信していた。

しかし、再びの身バレでバレエ教室を辞めることに。藤さんに当時の心境を聞いた。

「女優業が副業から本業となり、そのなかで始めたバレエ講師なので身バレは『いつかくるだろう』とは想像してました。

ただ、それが現実となって、教室のみなさんに挨拶しても曖昧な笑顔で返されたり、秋に行われる発表会の配役を決める会話に入れてもらえなかったりしたことにショックを受けたので、そのやるせなさをツイートしたんです」

「バレリーナという設定なだけでは?」とのバッシングも

当該ツイートは瞬く間に拡散。「常識的に考えてセクシー女優が子供を指導するのは許されない」とバレエ教室の対応に理解を示すものから、「それって職業差別では……」と藤さんを擁護するものまで意見が飛び交い、議論がネット上で白熱。

そのほとんどの意見に目を通した藤さんが、特に思いもよらなかったというのが「子供にバレエを習わせている親は子供が性的な目線で見られることに神経を尖らせている。それなのに先生がその代表ともいえる職業についていることが許せない」といった主旨の言葉。

女優としてデビューした後もコンクールには出場していた

バレエを長年ストイックにやってきた自分にとっては、バレエが性的目線に晒されるものであるという概念自体がありませんでした。今回の騒動でお母様方の気分を害してしまったことは申し訳なかったと思ってます」

さらに、身バレによって藤さんはバレエの指導担当日がひとつもなくなったことを報告するツイートに、教室に通う子どもたちの足元が映る画像を載せると、これも炎上。

「載せた写真は普段講師として働いているのとは別の、知人が開いている教室を手伝いに入った際のもの。その知人に写真を勝手にTwitter上に掲載したことを謝罪すると『足元やし、顔を映さない配慮をしてくれてるから、問題ないと思うけどなあ』と言ってもらえましたが、他者のプライバシーを侵害する軽率な行動だったと反省しましたので削除しました」

さらにツイートの炎上は「セクシー女優が子どもバレエ教室の講師をすることの是非論争」から藤さん自身のパフォーマンスにまで飛び火。

藤さんが実際に踊っているTwitter動画を見て、「こんなに軸足がブレてて、4歳からやってるなんて嘘だ」といった意見まで飛び出し、有名インフルエンサーから「バレエ講師は設定なのではないか」との“炎上商法疑惑”まで噴出。

しかし、藤さんはこのことに真っ向から反論する。

「親には自分の口から打ち明けたい」

「私にとって人生の中で最も時間を費やしたのがバレエです。4歳からバレエを始め、ただ上手になって先生に褒められたい一心で、中学生のときは自分を精神的に追い込みすぎて拒食症になったほど。でも、中3のときに出たコンクールで友達みんなが入選するなか、私だけが落選。自分の理想に実力が追いつかない挫折を味わい、目が覚めました。けれど、これは私が確かに歩んできた道だし、講師をしていたことも事実です」

12歳で出場したコンクールで演技をする藤さん

藤さんが身バレを機に仕事を辞したのは、今回が2度目だ。

「前職で上司から『ちょっと話があるから』と言われたときも、今回、教室の先生から『かんなちゃんの仕事のことを知りました』と言われたときも胸がキュッと締めつけられる思いだった」と振り返るも、彼女が女優業のことを打ち明けたのは限られた友人のみで、両親にも話していない。

「今回の炎上で、心配した数人の友人から連絡がきました。でも両親にはまだ言える状況ではないと思ってます。

両親が知れば悲しむだろうと想像はしますが、私は事務所で一番の女優になるなど何かしらの結果を出すことができたら、ちゃんと向き合って話したいと思います。やっぱり子どもとしては親に認められたい思いが一番なので……。

だからそれまでは両親に私の言葉で説明するよりも前にバレることがないように祈るような気持ちです。このように顔も堂々と出して公表しているのに、矛盾していますが」

常に懸念されるセクシー女優の身バレ問題。今後も同様の騒動は起こるであろう。しかし今回の炎上をきっかけに、藤さんの中であらめて心に決めたことがあるという。

バレエは今後も私にとって欠かせないライフワーク。女優という職業は今後も私が追求していきたい道です。いつか私のそれまでの経験をすべて活かした、私にしか開けないバレエ教室を持ちたいと思います」

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班