ラグビーのルールを分かりやすく解説!基本のプレーや反則について覚えよう

写真拡大 (全8枚)

ラグビーをプレーする際には、基本ルールを正しく理解することが大切です。

また、国際試合や日本のトップリーグの試合を楽しく観戦するためにも最低限のルールは覚えておきたいところです。

この記事では、ラグビーの基本ルールや反則について詳しく解説します。

ラグビーの歴史

まずは、基礎知識としてラグビーの歴史を知っておきましょう。

ラグビーは、1820~1830年頃にイングランド(イギリス)で誕生したと言われているスポーツです。

イングランドの「ラグビー校」という学校で、フットボールの試合中に1人の少年がボールを手に持って走ったのが起源だとされています。

1845年にラグビーとして初めてのルールが作られ、1871年にはイングランドに「ラグビーフットボールユニオン(RFU)」が設立されました。

日本にラグビーが伝わったのは1899年のことで、以降は「大学スポーツ」として発展を続けてきましたが、同時に「社会人リーグ」も進歩を続けています。

2003年には、最高峰の全国リーグである「ジャパンラグビートップリーグ」もスタートしました。1987年からは国際大会が4年に1回開催されており、2019年には日本が開催地に選ばれています。

ラグビーの基本ルール【基礎知識】

続いては、ラグビーをプレー・観戦するうえで最低限覚えておきたい基本ルールを解説します。

グラウンド

ラグビーのグラウンド(競技区域)は、サイズに規定があります。
グラウンドのサイズ規定は、以下の通りです。

区域 最小寸法 最大寸法 フィールドオブプレー 94m 100m インゴール 6m 22m 幅 68m 70m

表面の種類は芝・砂・土・雪・人工芝のいずれかとなっています。

また、グラウンドはいくつものラインによって構成されています。
ラインの名称・位置は以下の通りです。

ライン名 位置 デッドボールライン フィールド一番奥のライン ゴールライン ゴールポストがあるライン 22mライン ゴールラインから22mの位置にあるライン 5mライン ゴールラインから5mの位置にあるライン 15mライン ゴールラインから15mの位置にあるライン ハーフウェイライン フィールドの真ん中にあるライン タッチライン 両チームのゴールラインを直角に結ぶライン タッチインゴールライン タッチラインの延長線でゴールラインとデッドボールラインを直角に結ぶライン

また、ゴールライン上にあるH型のゴールポストは、幅5.6mのクロスバーが付いていて、高さは3.4m以上と規定されています。

ボール

ラグビーのボールは、楕円形で本革または合成皮革素材が使われた4枚張りのボールが使用されます。

ラグビーボールのサイズは長さ280~300mm、縦の周囲740~770mm、横の周囲580~620mmです。重さは410~460gとなっています。

人数

ラグビーには15人制・10人制・13人制・7人制の4種類があり、それぞれ競技人数が異なります。国際試合や日本のトップリーグでは、15人制ラグビーが採用されています。

「スコッド」と呼ばれる控え選手は最大8人まで認められていて、1チームあたり最大23人がベンチ入りできるのが基本です。

ラグビーの競技人数については、以下の記事で詳しく解説しています。

試合時間

ラグビーの試合時間は、前半40分・後半40分の合計80分間です。

ロスタイムが追加されることもありますが、国際試合においては基本的にタイムキーパー制が導入されているため、選手の負傷や交代などで試合が中断したときは試合時間を計る時計も止まるシステムになっています。

ラグビーの試合時間については、以下の記事で詳しく解説しています。

得点

ラグビーには、次のようにの5つの得点方法があります。

得点方法 点数 トライ 5点 コンバージョン 2点 ペナルティトライ 7点 ペナルティゴール 3点 ドロップゴール 3点

基本となるのは、「トライ」と「コンバージョン」の2つです。

トライとは、相手チームのゴール領域の地面にボールを付ける(グラウンディングする)ことで、得点数は5点です。

また、トライを決めた後に与えられるゴールキック(コンバージョンキック)が決まると、さらに2点が追加されるというルールです。

ラグビーのプレーに関するルール

続いては、ラグビーの基本プレーに関するルールを解説します。

タックル

タックルとは、相手チームの選手を倒してボールを奪うプレーです。

「ラグビーの華」とも言われる迫力あるプレーですが、激しく接触することから危険性も高く、次のようなタックルは禁止されています。

種類 プレー方法 アーリータックル ボールを持つ前の相手選手へのタックル レイトタックル ボールを手放した後の相手選手へのタックル ハイタックル・スティファームタックル 肩より上へのタックル

ラック

ラックとは、プレイヤー同士が地面にあるボールを奪い合うことです。

途中から参加する場合は、自チームのオフサイドラインの後方から参加しなければならないなどの細かいルールが設定されています。

モール

モールもラックと同じく、プレイヤー同士がボールを奪い合っている状態を指します。ラックとの違いは、ボールを持っている選手がいる(ボールが地面に付いていない)点にあります。

タッチ

プレー中にボールが各サイドのデッドボールライン(タッチインゴールライン)に至った場合、ボールは「タッチ」となります。

この場合、クイックスロー(ボールの投入)によって競技が再開されます。

スクラム

スクラムは、ラグビーにおける試合再開の方法の一つです。フォワード(FW)の8人の選手が全員参加し、ボールを争奪します。

ラグビーの反則に関するルール

ラグビーは、激しい接触が多いスポーツということもあり、反則規定が細かく定められています。
ここでは、反則に関する代表的なルールをいくつか紹介します。

オフサイド

オフサイドとは、プレーが禁止されている場所にいる選手がプレーに参加してしまうことです。反則規定のなかでも重く、相手チームにペナルティキックが与えられます。

ノックオン

ノックオンは、手や腕などの上半身に当たったボールが前方に落ちてしまったときに取られる反則です。

ノックオンを故意に行う選手はほとんどいないため、軽い反則として区分され、相手ボールのスクラムで試合再開となります。

スローフォワード

スローフォワードとは、前方にボールを投げる行為を指します。ノックオンと同様にミスプレーによる軽い反則に区分され、相手ボールのスクラムで試合が再開します。

ハイタックル

ハイタックルは、相手チームの選手の肩より上にタックルをすることです。

特に、首や顎への強い衝撃は脳震盪(のうしんとう)を起こしてしまうリスクがあるため、重い反則として区分されています。

偶発的なハイタックルの場合はシンビン (一時退場)、意図的なものは一発退場となります。

オブストラクション

オブストラクションは、相手チームの選手に対して行う妨害行為のことです。

例えば、ボールを追う場面でボールを持っていない相手チームの選手を押し倒したり、つかんだりするとオブストラクションの反則を取られます。

重い反則に区分され、相手チームにペナルティキックが与えられます。

ラグビーはルールを知るとより面白い!

今回は、ラグビーの基本ルールや反則などについて紹介しました。

ラグビーにはさまざまな得点方法や細かな反則規定があり、ルールを知れば知るほど奥深く、楽しく観戦できるスポーツです。

基本ルールを正しく理解して、ラグビーのプレーや試合観戦を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ラグビーについて詳しくはこちら

\暑い日にラグビー観戦するなら暑さ対策を徹底しよう!/
\寒い日にラグビー観戦するなら防寒対策を徹底しよう!/