ついに復活した“職場のBBQ″が地獄…「マスク外せ」の命令に、新人が全員辞める寸前!

約3年間にわたった感染症対策の行動制限が段階的に解かれ、今年の3月13日からマスク着用も任意に。5月8日には感染症法の位置づけが季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して、人々の交流もコロナ禍前のような活気を取り戻してきました。
それはプライベートだけではなく、職場の人間関係でも同じこと。歓送迎会などの飲み会やイベントごとも、徐々に復活しつつありますね。
しかし中には、自宅待機やリモート作業など、これまで制限されてきたストレスの反動で、“とにかく大騒ぎをしたがる面倒くさい人たち”が一定数存在するとか……。
マスクの着用が自由化される直前の2月に「もうすぐ日本はノーマスクになるし!」という理由で、「上司の命令のもと、マスクなしでBBQをさせられました。マスク自由化って、マスクをしない自由だけでなく、する自由もあるはずでは?」という田代美菜さん(仮名・30歳)に話を聞きました。
◆イベント大好きな昭和おじさんたちに振り回される
「うちの会社は小規模なんですが、とにかく社長や年配の上司がイベントごとが大好き。コロナ禍前はお花見や花火、流しそうめんなどとにかく何かにつけて“ほぼ強制参加”の行事があったんです。
50代以上の上司たちは、『社員は全員家族! 行事で親睦を深めればそれが仕事にいい影響をもたらす』っていう昭和な考え方。30代後半から40代の上司も、『自分たちも(これまで上司に付き合って)大変な思いをしてきたんだから、後輩も同じように辛い思いをしろ』という、とにかく古い考え方なんです」
社員同士の交流は大切かもしれませんが、休日なのに有無を言わさず強制参加とは辛いものがありますね。
◆コロナ禍に入社した後輩たちが気の毒でならない
「私はもう慣れているんですが、かわいそうなのはもっと若い子たちや、コロナ禍に入ってきた後輩たちです。感染が拡大しているときは世間的に『行事やイベントごとは禁止』という絶対的なルールがあったので、上司たちも静かにせざるを得なかった。でも今いろいろ制限が解かれ始めて、その反動のように年明けからイベント事をどんどん企画するようになって……。春前の時点ですでに“飲みニケーション”と称された飲み会企画は4回、上司の家のホームパーティーにも2度参加させられています」
まさに昭和というかなんというか……。表向きには「自由参加」と言いつつ、参加しないと、「協調性がない」「組織としてチームプレ―がもっとも大切なのに……」など、文句を言われまくるのだとか。辛すぎます。
◆価値観がアップデートされない環境の恐ろしさ
「若い子たちは、イベントの場を仕切る司会や雑用、段取りやお酒や食事の手配、すべて上から丸投げされるんです。もちろんお給料は一切でません。一日中働きまくって、さらに上司からは、『若いときの苦労は買ってでもしろ』とか、『気が利かない奴は仕事もできない』とかダメ出しまでされる」
いわゆる、目下をこき使う人間の常套句(じょうとうく)ですね。
「こんなのいまどき珍しいですよね。でも、地方の田舎の中小企業には、まだまだうちみたいな社風とノリの会社って結構多いと思います。昭和のまま時が止まっているような、社員同士の交流もまったくアップデートされていないような。会社自体が閉鎖的すぎる空間なので、更新されるチャンスもほとんどないんです」
コロナ禍で交流が最低限だったときに入社した若手たちは、こうした悪習に相当とまどっているそうです。
◆「コロナは終わったんだよ、マスク外せよ!」
「そのくせ、参加費も当然のように取られるんですよ。信じられます? とくにBBQなんて最悪です。何日も前から準備して、丸一日つぶして食材を焼いたり運んだり片づけたりして、車も出すからお酒も飲めないし、ほとんどゆっくり食べられない。地獄です」