中古リノベやって正解だったこと。クローゼットの扉はつけない、ベッドはマットレスのみ
かさばる布団や寝具は、どうやって収納するか悩むもの。押し入れやクローゼットにぎゅうぎゅうにつめ込んでいる、という人も多いのではないでしょうか。暮らしのプロ・ライフオーガナイザーの高田舞子さんは、中古マンションをリノベーションした際、思いきって扉も棚もないクローゼットにしたそう。布団や寝具はどうやって収納しているのか、気になる寝室事情を教えてもらいました。
扉も棚もないオープンクローゼットの寝室事情
中古マンションをリノベーションし、新居で暮らし始めて半月。将来の子ども部屋は現在寝室として使用しています。
リノベーションしたわが家のクローゼットには扉がありません。扉どころか、棚板も設けなかった収納スペースに、どうやって寝具を収めているのか? 寝室の工夫をご紹介します。
●扉も棚もないクローゼット
既存クローゼットにあった折れ戸は撤去し、新たな扉は設けませんでした。扉どころか棚やハンガーパイプも撤去したのには、ある思案がありました。それは既存家具の活用。
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以前の住まいで、私のクローゼット収納として活用していた無印良品のユニットシェルフ。この幅が子ども部屋(現在の寝室)の収納空間にぴったり!
そしてなにより、せっかく扉をなくすのに棚やハンガーパイプをそのままにしてしまえば、そこは洋服収納でしかなくなります。クローゼットとしてしか使えなくなるのは、もったいない!
扉や棚のないただの空間にしておくことで、家具の配置や部屋の使用方法に活用の幅が広がるというのが狙いでした。
●将来の子ども部屋、現在は寝室
小4男児の息子は、予想通り自分の部屋をまだ望みませんでした。宿題は今まで同様にリビングで行う様子なので、学習道具や子どものアイテムはリビング付近にまとめました。
なので、現在こちらの部屋は寝室として使用しています。寝室であればハンガーパイプは不要ですよね。
リノベーション計画時はこの展開を予想していたので、布団用のキャスターラックを購入しようか、いや、やはりユニットシェルフの中段は必要か? など布団収納についていろいろ悩みました。
ですが、マットレスのみで敷布団を持たないわが家は、布団のためだけの専用のアイテムは不要だと気づきます。掛布団や毛布などの収納を工夫すればなんとかなるはず(来客時も、レンタル布団の活用でなんとかなります)。
●毎日の布団仕事
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わが家は三つ折りマットレスを組み合わせ、家族全員川の字で寝ています。セミダブル+シングル、幅220cmで3人寝るのは十分な広さ。
もしだれかが調子が悪いときはシングルを別部屋で単独使いして、隔離して寝ることも可能。
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もちろん新居でも就寝事情は変わらず、起床後はマットレスを折りたたんで床に立てかけるだけ。防湿シートや敷パッドもその上にぽいと置くだけ。
夫が単身赴任中の今、掛布団は母子でふたつ。常時出しっぱなしの壁ワイヤーの室内干しアイテム「pid4m」に1枚をかけます。
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もう1枚は、ユニットシェルフの一段にパパっと畳んで収めます。より熱を帯びている方をワイヤーで干し、そうでない方をシェルフにポイっと収める。日によって交互に干しています。
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2つとも干したいときはワイヤーの強度が心配なので、床置き型のハンガーラックを使っています。これで、毎朝の布団仕事は終了。
●寝具収納
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寝具の収納には、床板を外したシェルフ下段にフィッツの衣装ケース、中段にIKEAのスクッブを使っています。
敷パッドは寝具のなかでは数があるほうで、ファミリーサイズの大判がオールシーズン用、そのほかに冬用の敷毛布、夏用の冷感仕様など。単独就寝のためのシングルやセミダブルサイズも、夏冬用をひとつずつ用意しています。
シーツや枕カバーの替えは、人数分×季節別に持っていましたが、数があると管理も大変なので今は全体で1枚から2枚、予備は最低限。
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以前は季節別に引き出しを分けていましたが、結局サイズを確かめるために一度広げることが多くストレスなので、今はサイズ別で引き出しを分けています。季節感は見た目ですぐにわかるので、この方法にしてストレス減!
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オフシーズンの敷パッドや掛毛布、ブランケットなどはIKEAのスクッブに。
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ユニットシェルフとフィッツケースの奥行が異なるので下段はずいぶん手前に飛び出ていますが、飛び出た部分を棚板のように使い、枕や時計の定位置に。とても便利です。これも扉がないからこそ叶う配置。
●将来子ども部屋となったときは
息子が独立部屋を望んだときは奥に潜めているハンガーパイプを前面に出し、洋服と寝具の混在収納は十分にできるはず。棚板の位置も変えられるシェルフのよさを最大限活用したいなと思っています。
いつかはこのシェルフではない家具がここに収まるかもしれません。本棚を置いてもよし、机を置いてもよし。扉や棚がないということは、自由に使えるということ。暮らしの変化に合わせて、使い勝手は幾通りも考えられます。
空間の用途を限定しない自由な暮らし、控えめに言って「大満足」です。