キャサリン皇太子妃の母親のキャロル・ミドルトンさんが、自ら立ち上げたパーティグッズの販売会社「パーティ・ピーシーズ(Party Pieces)」を、起業家のジェームズ・シンクレア氏に売却したことが明らかになりました。

<BBC>が報じたところによると、売却額は公表されていません。また、12人いる従業員は、引き続き同社に勤務することになるそう。「パーティ・ピーシーズ(Party Pieces)」の新たなオーナーとなるシンクレア氏は、レジャー関連企業「パーティーマン・グループ(Partyman Group)」の創業者であり最高経営責任者を務めています。

キャロルさんが「パーティ・ピーシーズ(Party Pieces)」を夫のマイケルさんと設立したのは、キャサリン皇太子妃が5歳を迎えようとしていた1987年。同年の1月にバーミンガムで開かれていたスプリング・フェアで、多くの商品を取り扱うサプライヤーの存在を知ったことが起業のきっかけになった、とキャロルさんは自社のウェブサイトでかつて説明していました。

キャロルさんはまず自分でチラシを作り、地元の保育園で配るなどしていましたが、そのうちバークシャー州ブラッドフィールドの自宅の庭にある物置をオフィスとして使うようになったそうです。

ですが、コロナ禍をきっかけに支払い不能に陥ってしまった同社は、破産を申請。その後支払い不能にはなったものの、存続可能な企業であるとして、すぐに買い手が見つかったそうです。

<テレグラフ>誌によると、同ブランドはアメリカのスーパーマーケットチェーン「セイカー・ショップライト(Saker ShopRite)」との提携によるアメリカ市場への進出を目指していたとのこと。それでも、状況を好転させることはできなかったと伝えられています。

2023年初め以降、同社に投資していた取締役3人のうち2人が辞任。ミドルトン夫妻は3月、会社管理手続きを行う「インターパス(Interpath)」と契約しました。「インターパス」のM&A(企業の合併買収)の専門家のウィル・ライト氏は<BBC>に対し、同ブランドはしっかりとした基盤をもつブランドだとして、次のように語っています。

「小売業界のほかの多数の企業と同じように、パンデミックによって人が集まることが規制されたことで、同社は多大な影響を受けました」

夫妻は、売却について今のところ何もコメントはしていません。

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