SAN SEBASTIAN, SPAIN - MAY 13: Takefusa Kubo of Real Sociedad looks on during the LaLiga Santander match between Real Sociedad and Girona FC at Reale Arena on May 13, 2023 in San Sebastian, Spain. (Photo by Juan Manuel Serrano Arce/Getty Images)

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本人はソシエダ残留を希望しているが…最終的な判断は?(C)Getty Images

 セリエA王者から熱視線が送られている。

 今季、33年振りにスクデットを獲得したナポリが来季の戦力として、レアル・ソシエダの久保建英獲得を目指していることが報じられている。久保自身は、レアル・ソシエダの一員となった今季リーグ戦31試合に出場し8ゴールを記録するなど、チーム躍進の原動力として活躍し、シーズン終盤を迎え来季も同クラブで戦う意思を示しているとも伝えられてきた。

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 だが、久しぶりにセリエAの頂点に立ったナポリが、ラ・リーガで躍動する日本人アタッカーにフォーカスしたとして、現在は各国メディアでさまざまな具体的な情報も流れているようだ。

 イタリア国内でナポリの情報を発信する『Napolipiu.com』では、同クラブ所属のメキシコ人プレーヤー、イルビング・ロサノが今季限りで退団、代役として久保に白羽の矢が立ったと、獲得理由を説明。さらに同メディアは「クボはすでにスペインのいくつかのクラブでプレーした非常に才能のあるサッカー選手であり、彼のプレーでマラドーナスタジアムを明るくすることができる」と評しながら「デ・ラウレンティス氏はナポリをますます国際化し、マーケティングの観点からこれまで知られていなかった市場を開拓したいと考えている」とアジア圏を新たなマーケットとするという、クラブ会長の意向も明かしている。

 また、スペイン国内でも久保の去就がメディアを賑わせている。レアル・マドリー専門メディア『DefensaCentral』でも久保の来季について「タケフサ・クボにはこの夏、何人かの求婚者がいるが、そのうちの一人はナポリだという。ナポリは、来シーズンのイルビング・ロサノが去るため、この選択肢を考えている」と指摘。

 さらに現状、久保がレアル・ソシエダから他クラブへ売却される際に適用される6000万ユーロ(約89億円)の契約解除条項についても「ナポリがこの金額を支払うことを望んでいる」と綴っており、さらに「レアル・ソシエダは、この決定が自分たちの手には負えないことを認識している。最終的に決定権を持つのは、第一選択権を持つレアル・マドリーである」と主張している。

 欧州を股にかけ、高い関心が寄せられている久保建英。今季、フィールド上で輝きを放っている21歳の未来が一躍、注目を集めることとなった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]