試合後の取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:小谷真弥】

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4打数1安打の打撃状態は「ファウルにしている感じもよかった」

■エンゼルス 2ー0 ナショナルズ(日本時間12日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、本拠地で行われたナショナルズ戦に「3番・投手」で投打同時出場し、今季2勝目を挙げた。6四死球を与えたものの、今季最長7回1安打無失点と好投。防御率は驚異の0.47となった。試合後の一問一答は以下の通り。

――3試合で防御率は驚異の0.47。
「結果的に見ればそうですけど、3者凡退が少ない。攻撃につながるリズムがあまりつくれていないかなと思う」

――四球が多い。
「そこしかないかな。ブルペンの感じは凄くよかったので、難しいですね。そういう日が逆によくなかったり、逆にブルペンが良くない日はゲームでよかったり、自分でもみんなそうだと思うんですけど分からないところはあるかなと思います」

――打撃の状態は。
「今日はよかった方かなと、立っている感じ。結果的には1本しか打っていないですけど、ファウルにしている感じもよかったし、コーナーにうまく投げられた球に関してはもう少し食らい付きが欲しかったかなと思いますけど、打っている感じは悪くないと思います」

――WBCもあってのシーズンだが4月で体は。
「ペース的には変わらない。スプリングトレーニングでは出せない雰囲気だったりはありましたけど、投球の球数や感覚は例年と変わらずに、オープン戦がWBCだったという感じでペース的には変わらないです」

四死球増に反省「投げていて疲れるし味方も疲れると思う」

――登板間隔が短くなって登板数も増えると思うが今季のイニング数の目標は。
健康で終えればいいかなと、それがイニング数にもつながるし、なので1日1日リカバリーをしっかりとって、健康に1試合1試合こなしていくのが1番の目標かなと思います。

――前回投球フォームの指摘があったが修正点は。
「基本的にはあまり変えずに、打者が見ていない時に入るかどうかが課題ではある。残り9秒、8秒の時に入るのがいいのかどうかという、そういうグレーな感じ。必ずしも審判も取るわけでもないし、その辺はまだ全体的に曖昧ではあるので何となくの雰囲気で試していくしかないのかなと」

――練習で試していた新フォームはやらなかった。
「どっちもできるに超したことはないし、ダメという審判も、今日の感じだとダメと言われることも想定しながら、ダメと言われたときに切り替えればいいかなと思います」

――今日投げていて違和感は。
「全体的にはなかったです。何球かクロック始まるの早いなとかありましたけど、その辺は切り替えている人の匙加減というか、その日によって違うのかなと」

――今季は打たれている安打が少ない。
「四死球が一番多いなと。投げていて疲れるし味方も疲れると思うので、全体的に良くないと思う。ピッチクロックがある分、どうしても四死球だったり投球感覚でズルズルいくパターン、大量失点になるイニングがメジャーリーグ全体的に増えていくと思うので、そこら辺をうまく合わせながらいきたいなと思います」

オハッピーと「工夫してコミュニケーションを取ってやっている」

――スイーパーの見たことない軌道はどういう形でつくり上げていくのか。
「何種類かパターンもありますし、1番ベーシックなスイーパーに関してはデータでまだ出ていない、おそらくこういうスイーパーが打てないんじゃないかなというものを僕は持っているので、もちろんここでは言わないですけど、おそらくそうだろうなというところにアプローチしながら」

――打者としての感覚も持ちながらアプローチするのか。
「僕がそういう風に投げているスイーパーを投げている投手をあまり見たことないので、まだ立ったことはないですけど、おそらくこうだろうなという過程のもとで投げています」

――捕手のオハッピーが大谷の登板時にいい打撃をしている。
「素晴らしいですね、単純に。長打力もあるしいいところで打つ勝負強さもある。僕が投げているときは僕からも球種を出しているので、なるべくオフェンスに集中してもらえるように、ディフェンス面での不安をなるべく減らしたいなと思っています」

――経験の少ない捕手と関係を築く上で大切にしていることは。
「経験があるからと言っていい捕手かと言われればそうではないと思うし、新しい考え方を持っている捕手がいる中で、彼も彼なりに配球もあるし、フレーミング、構える速さだったり工夫してコミュニケーションを取ってやっているので、試合をこなせば自ずともっともっと合ってくるんじゃないかなと思います」(Full-Count編集部)