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　バイエルン・ミュンヘンの監督としての任務をすでに解かれた、ユリアン・ナーゲルスマン監督。これまでの１年半の間で、いったいどのようなことが起こっていたのか。改めて時系列で振り返ってみよう。

２０２１年４月２７日：バイエルンはハンジ・フリック監督の後継者として、ユリアン・ナーゲルスマン監督の招聘を発表した。当時３３歳だった指揮官とは５年契約を締結。ＲＢライプツィヒには移籍金２０００万ユーロ、成果に応じて最大２５００万ユーロという移籍金を投じての獲得となった。当時サリハミジッチＳＤは「我々は彼に大いに期待している」と喜びを述べている。

２０２１年７月７日：ナーゲルスマン監督がミュンヘンにて就任会見に臨んだ。この時カーン代表は「ユリアンとともに新時代を切り拓る」と期待感を示し、またサリハミジッチＳＤは「特Ａクラスの答えだ」と胸を張っている。

２０２１年８月１３日：ナーゲルスマン監督のバイエルン新時代は、ボルシア・メンヒェングラードバッハとの痛み分け（１−１）で幕を開けた。ただその４日後にはドルトムントとのスーパーカップで就任初タイトルを獲得。そこで青年指揮官はタイトルコレクターへの夢を語り、暖炉のモンタージュ画像でさらにカップを揃えていく余裕があることをアピール。

２０２１年１０月３日：アイントラハト・フランクフルト戦にてバイエルン就任初黒星。その後ナーゲルスマン監督は１０試合でそれを味わっていくことになる。

２０２１年１０月２７日：この日にグラードバッハに対して喫した０−５という大敗劇は、ドイツ杯においてクラブ史上最大得点差での敗戦というオマケつきとなり、ただコロナ感染により自宅で隔離生活となっていた同氏は「何度も叫び回った。おそらく近所の人たちは何事だ？と思ったことだろうね」と振り返った。

２０２２年４月１２日：ビジャレアルとの第２戦痛み分けでチャンピオンズリーグ敗退が確定。ナーゲルスマン監督が無礼な態度をとっていたとして、相手のダニエル・パレホは「唾を上に吐けば、それは自分に返ってくるものだ」と苦言を呈している。

２０２２年４月２３日：バイエルンがドルトムントから勝利をおさめ、早々にブンデスリーガ１０連覇を達成。ナーゲルスマン監督にとっては初のブンデスリーガ制覇となった。

２０２２年７月１９日：数週間の交渉の末に、「世界的スター」ロベルト・レヴァンドフスキがバルセロナへと移籍。バイエルンはその後釜として「世界的スター」サディオ・マネを迎え入れ、ナーゲルスマン監督は攻撃陣における新たな可変性に喜びをみせる。

２０２２年７月３０日：バイエルンがライプツィヒを下し、ナーゲルスマン監督は前年度に続いてスーパーカップを制覇。

２０２３年１月２３日：負傷離脱中のマヌエル・ノイアーと非常に親しい関係にあった、トニ・タパロヴィッチＧＫコーチの解任を突如発表。ナーゲルスマン監督がこれを後押ししたといわれる。ノイアーはこのことに「心が張り裂けそうな思い」とクラブに対する批判を公言した。

２０２３年２月１４日：チャンピオンズリーグ１６強パリ・サンジェルマン戦で１−０と勝利を収めた後、サリハミジッチ氏が「本当にイライラする！本当に！たのむからうちの監督を落ち着いて仕事させてくれないか！これは長いプロジェクトなのだ！」と苛立ちを爆発。

２０２３年２月１８日：グラードバッハでの敗戦（２−３）後にナーゲルスマン監督は、審判団に対して暴言を吐いたためにドイツサッカー連盟から５万ユーロの罰金が請求

２０２３年２月１８日：カーン代表はあくまで、「全体像」としてみていることを強調。グラードバッハ戦での敗戦は「非常にしっかりと分類できるもの」と強調して、監督の進退は「１つの試合で左右されるものではない」と語った。

２０２３年３月７日：ヘーネス名誉会長がナーゲルスマン監督への暗雲に対して、「私の思うように事が運ぶならば、これから６・８週間のうちにその話題は消えるだろう」とコメント。

２０２３年３月８日：バイエルンがパリ・サンジェルマンをチャンピオンズリーグ１６強で撃破。ナーゲルスマン監督にとって最大の勝利となる。

２０２３年３月１７日：ロッカールームにおける戦術的な内部情報が漏洩、公に公開されておりナーゲルスマン監督はこれに憤慨。

２０２３年３月２０日：レヴァークーゼン戦前に行われたキッカーとのインタビューで、ハイナー会長は「監督の進退問題はあくまで外の話で、我々がいいだしたことではない」と、あくまで「長期的な計画」プロジェクトであることを強調した。

２０２３年３月２４日：この日の夕方にバイエルンがナーゲルスマン監督の更迭を発表。後任としてトーマス・トゥヘル監督の招聘を発表する。

Thomas Tuchel erhält einen Vertrag bis zum 30.6.2025 und wird am Montag erstmals das Training leiten. pic.twitter.com/KojjLFG3pW

- FC Bayern München (@FCBayern) March 24, 2023